モザンビークの首都にあるマプト駅は、わざわざ観に行く価値のあるアフリカ屈指の美しい駅です。エンターテイメント性も持ち合わせたこの駅と、ポルトガル占領時代のコロニアル建築が色濃く遺る街並みが見事な首都マプトをご紹介します。
モザンビークはどこにある?
モザンビークは、インド洋に面したアフリカ大陸南東部に位置する国です。
首都マプトの海沿い高台の一角にはマンションが立ち並び、そこから眺めるインド洋は世界の果てのような静けさと美しさです。
モザンビークの歴史
およそ300万年前から人類が居住していたとされるモザンビークは、有史紀元前1世紀にヨーロッパ人、8世紀にはアラブ人との交易が盛んとなった開かれた貿易拠点でした。
17世紀にポルトガルによる植民地となり、長らく奴隷貿易の隠れ拠点ともなりました。
この頃はちょうど日本の戦国時代にあたり、ポルトガル人宣教師が奴隷として日本へ同行させたモザンビーク人を、天下の織田信長が気に入り、家臣として召し抱えたとの説もあります。信長はモザンビーク人の彼を「弥助」と名付けたそうですよ。
ポルトガルの占領時代が長かったため、首都マプトの建物は現在もコロニアル建築が多くみられます。そして、当時の一般家屋の壁はアズレージョ(ポルトガル・タイル)が施されています。
家自体は廃屋になってしまっても、アズレージョだけは美しく映えていますね。
モザンビークは20世紀に戦争を経て独立を果たしますが、その後1977年から15年にわたり内戦が続き不安定な政情が続きました。
首都マプトを歩いてみよう
それでは早速、コロニアル時代の名残を感じるモザンビークの首都マプトを散策してみましょう。
独立広場(Indipendence Square)
独立広場はマプトの中心部にある広場です。ポルトガル人によって建設されましたが、1975年の独立後に広場中心の像がポルトガル人からモザンビーク初の大統領「サモラ・マシェル」に置き換えられ、名前も独立広場と変わりました。広場は、市庁舎、聖母大聖堂、アイアンハウスなど美しい建物に囲まれています。
マプト要塞(Fortress of Maputo)
ポルトガルによる占領に抵抗した際に使用された要塞です。
現在は史跡博物館となっています。
11月10日通り
インド洋沿いに続く11月10日通り(マプト市創立記念日)は、長くて広いプロムナードになっています。
市民の憩いの場ともなっており、ココナッツジュースや地元のファストフードなどの露店が出て、昼間は賑わっています。
一目で分かる空きペットボトル入れがユニークで良いですね!
通り沿いには政府系の建物が整然と並んでおり、これらの近代的な建築物も見どころです。