現代は働き方が多様化しており、人によって理想とする仕事のスタイルも異なります。働き方の一つとして、高い注目を集めているのが「ワークアズライフ」です。ワークアズライフとは、どのようなものでしょうか。

ここでは、ワークアズライフの働き方の概要や魅力、さらにワークライフバランスとの違いについて詳しく解説します。

 

そもそもワークアズライフとは?

ワークアズライフとは、寝ている間以外は「すべてが仕事であり趣味である」という考え方を指します。簡単にいうと、「仕事とプライベートの時間を区分しない」という考え方です。

このワークアズライフは、メディアアーティストとして幅広いシーンで活躍している、落合陽一氏によって提唱されたものです。

 

具体的には、リモートワークなどで自宅仕事ができる人や、勤務時間が定まっておらず自分で決められる人などは、場所的・時間的ワークアズライフとなります。

ワークアズライフは仕事とプライベートの線引きがなく、人によっては「長時間労働になってしまう」と危惧する方もいるかもしれません。

 

ただ、ワークアズライフは「長時間やっても苦にならない仕事をする」というものです。本当に好きなことや、やりたいことが叶えられる仕事を選ぶと、自己実現につなげられます。ワークアズライフに適している職業には、特定の会社に属していない「フリーランス」や「YouTuber」「漫画家」などが挙げられます。

起業家の方もワークアズライフを実践しているといえます。

ワークライフバランスとの違いは?

ワークアズライフと意味が混同されがちなのが、「ワークライフバランス」という働き方です。そもそもワークライフバランスとは、仕事とプライベートの両方を充実させて、多様な生き方を実現させようという考え方です。

仕事とプライベートの両方に注力することで、より充実した人生を歩もうという価値観が根底にあります。完全週休2日制、1日8時間労働など、組織で働く人にとってワークライフバランスは、仕事とプライベートが区切られており、わかりやすい働き方といえるでしょう。

 

このように、ワークアズライフとワークライフバランスとの違いは、「仕事とプライベートの線引きがはっきりとしているかどうか」がポイントとなります。

ワークアズライフの魅力

ワークアズライフの働き方には、どのような魅力があるのでしょうか。まず、魅力として挙げられるのは、「仕事を時間の消費と捉えずに済む」ということです。

企業に属し、社会人として働くとなると、起きている時間の大部分を仕事に費やすことになります。仕事を時間できっちりと区分してしまうと、労働が「時間の消費」を目的としたものになるおそれがあります。

 

貴重な1日のうちの時間を、ただ労働として消費するのは非常にもったいないことです。ワークアズライフであれば、労働を「時間の消費」から「好きなことに時間を費やしている」という考え方にできます。

 

さらに、「ストレスマネジメント」もポイントです。ストレスマネジメントとは、自分が許容できる範囲内に、1日のストレスをコントロールして抑えるというものです。たとえば、ストレスの多い環境で働き、1カ月の給料が20万円もらえるとします。一方、ストレスが少ない環境で働いて1カ月の給料が18万円もらえる場合、得られるお金は少なくてもいきいきと働けることから、総合的にはプラスになる場合があります。

 

また、自分が心から好きだったり、やりたいと思っていたりする仕事は、それだけ打ち込みやすく生産性向上にもつなげられます。意欲的に仕事をこなせば、そのぶんスキルも身に付くでしょう。このように、長期的に考えるとストレスフリーな環境で働くほうが良い場合もあり、ワークアズライフが推奨されているのです。誰でもやりたいことをやっているときはストレスなど感じず、楽しいですよね。