「でも、それがなんだかリアルな男の生活って感じがしました。暮らしの中に女性の影がない感じがあったというか……」

 ホっとしたゆきさんは、家デートを楽しむモードに。互いにボディータッチが自然と増え、2人はリビングでイチャイチャし始めました。

 すると、予想外の事態が。ゆきさんがブラを外した瞬間、玄関のドアが開く音がしたのです。驚いたゆきさんは硬直。そのまま動けずにいると、小学生くらいの男の子がリビングに入ってきました。

 目の前に状況が理解できないゆきさんは困惑。助けを求めるかのようにトシキさんを見ると、顔が真っ青になっていました。

 次の瞬間、トシキさんは男の子に、「なんで帰ってきたの!?」と尋ねたそう。その言葉でゆきさんは、男の子がトシキさんの子であることを理解しました。

◆初めてのお家デートで発覚した“彼の嘘”

 その後、トシキさんは「ちょっと待っててね」と言い、男の子を別室へ連れていったそう。ようやく体が動くようになったゆきさんは身なりを整え、「今日は帰る」と言い捨て、帰宅しました。

 その夜、トシキさんから電話で謝罪され、「もう一度会ってほしい。全部話すから」と言われ、2日後にディナーへ。そこで告げられたのは、ゆきさんが想像していた通りの真実でした。

「やっぱり男の子は、彼の子でした。元妻が精神的に不安定だったため、親権は彼が取ったそうです。私と会う日は彼の両親宅に子どもを預けていましたが、あの日は彼の母親が階段から落ち、病院へ行くことになったので男の子は自宅に帰るように言われたみたいです」

 トシキさんは子どもがいることがバレないよう、ゆきさんが来る前に我が子の生活用品を自室の押し入れに隠していたのだとか。

 どうして、そこまでして子どもがいることを隠したかったのか。ゆきさんがそう尋ねると、トシキさんは「だって、子どもがいることを知ったら、ゆきは再婚するのをためらっちゃうでしょ?」と自分勝手な言い訳をしました。