◆冷静になって考えてみたら

夜道で怯えて振り返る女性
「あの時はすごく怖くて、泣きそうでした。寝ている夫を起こして、興奮しながら事情を話しましたね。その時の夫は寝ぼけていたので、話半分に聞いているようでした」

 翌日、酔いが覚めて冷静になった愛さん。車の運転席から見えた足の正体は、お隣のご主人だったのではないかと考えたそう。

「暗がりの中で見た足には悲鳴をあげてしまいましたが、思い返してみると靴下を履いた男性の足は、お隣のご主人だなと。それにしても、家の駐車場に停めた車の中で寝るなんて不思議で。朝のゴミ出しの時に、思い切ってお隣の奥さんに聞いてみたんです」

◆隣人から聞いた真実とは

 愛さんが昨日の件を尋ねると、お隣の奥さんはこう答えたといいます。

「あ、昨日のことですよね。うち0時を過ぎても夫が帰ってこないと、家の鍵は閉めると決めているんですよ。深夜に酔っ払って帰ってこられたら、3歳の娘と小学校受験する息子の迷惑になるのでね」

 ニコリとも笑わないクールな顔をしてそう言ったお隣の奥さん。彼女がさらに言った言葉に、愛さんは開いた口は塞がらなくなったそう。

◆ドヤ顔をする奥さん

会話
「でもね、車の鍵はいつも開けてあげているの。真冬はさすがに寒いから、車の中に毛布を用意しているのよ」

 お隣の奥さんは、いかにも “私は優しい”と言わんばかりに、ドヤ顔で言ったそうです。

「うちは夫がお酒を飲まないので、夜中に帰宅することはないですが、逆に私は深夜回ってから帰宅することが度々あるので……。話を聞いた時、お隣の奥さんに恐怖を感じてしまいました」

◆その後も度々目撃することに

 それからというもの、愛さんは深夜に帰宅する度に、お隣の車を確認するそうです。

 そして車の中の足をみかけた時には、お隣の旦那さんに同情しながら自宅の玄関の鍵を開けています。

「家に入れないお隣の旦那さんに、心の中で『ごめんなさいね』と言いながら、静かに自宅の鍵を開けています。