チケットの転売状況について、芸能ライター・阿部ベア氏が解説する。
「ネット上のとあるチケット売買サイトを見てみると、21日午後3時台の時点で、国立のチケットの出品数は60件でした。1~2時間のうちに続々と増え、5時過ぎの段階で90件近くに上っています。ただ、STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所/以下、STARTO)は昨年から本格的なチケットの転売対策を始めており、チケット転売サイトの運営会社へ発信者情報開示請求をしたことを公表してきました。事務所側が動き出し、再三にわたって警告してきた影響なのか、出品数は通常より少ない印象です。これまでのSnow Manのコンサートだったら、当落後はその日のうちに何百件ものチケットが転売されていましたから、情報開示請求を行った効果が発揮されているように思います」
STARTOは昨年9月と12月(計3回)にかけて、公式企業サイトで「チケット転売サイトに対する発信者情報開示請求について」と題したお知らせを掲載。さらに、今年2月17日更新の文書でも同社と、コンサートを主催している株式会社ヤング・コミュニケーション(以下、YC社)が協力し、転売行為に対してさまざまな法的手続を行っていると報告した。
また、24年12月13日付で転売サイト「チケットジャム」の運営会社に対し、「YC社を申立人として、東京地方裁判所に発信者情報開示命令を求める申立」(原文ママ、以下同)を行ったとも説明。「Snow Manのコンサートチケットを転売出品している17件の出品(投稿)」を対象にした裁判手続を通じて、全件の情報が開示され、転売出品を行っていた複数の人物が特定されたという。
STARTOとYC社は連名で当該人物たちに通知書を送付し、FCの退会措置を実施するなど、「二度と転売が行われないような対策」を講じているとのことだ。また、「転売出品は業務妨害にも繋がる違法行為ですので、並行して法的な責任の追及も検討しております」と、厳しいスタンスを示した。