◆納豆の意外な「2つのデメリット」
ここまでお伝えした通り、納豆には素晴らしい効果がたくさんあります。ただし、気をつけたい点もいくつかあるので、確認していきましょう。
① 高FODMAPであることに注意
納豆は「高FODMAP食品」の1つです。高FODMAPとは、腸内で発酵されやすく、過敏性腸症候群(IBS)の症状を引き起こす可能性がある特定の食品の総称。大豆製品である納豆も、この高FODMAP食品に分類されます。
ですので通常は問題ないのですが、特にIBSの方やお腹が敏感な方は、食べる量を調整する必要があるかもしれません。具体的な症状として「お腹の張り」「ガスが異常に増える」「腹痛」などが懸念されています。

上記でもお伝えした通り、納豆菌は他の細菌と比べて非常に強い特徴があります。そのおかげで、整腸作用が期待できるのですが……別の言い方をすると、腸内の細菌バランスを崩す可能性もあるのです。
たとえるなら、納豆菌はジャイアンです。強いからこそ、味方になると心強いですが、もし過剰に増えすぎたら厄介なことに。。1日1パックとかであればよっぽど大丈夫ですが、毎日のように2〜3パックを食べるのは控えた方が良いかもしれません。
◆納豆の効果を最大限に引き出す食べ方
せっかく納豆を食べるなら、効果を最大限に引き出したいですよね。実は、食べ方や食べるタイミングによって、効果に差が出ることも分かっています。2つのポイントを意識してみましょう。
① できるなら朝食がベストタイミング
1つ目のポイントは、できるだけ「朝」に食べること。1つの研究によると、納豆に豊富な大豆タンパク質を朝に摂取することで、腸内環境を良くする効果が高くなったのです。(※2)

発酵食品同士の組み合わせは、腸内環境により良い影響を与える可能性があります。なぜなら、腸内環境を良くする上で1番大切なのは「細菌の多様性」を増やすことだから。1つの発酵食品に偏らず、いろいろなものを食べることが腸内環境を整えることに繋がります。