2010年にTBSに入社し、『朝ズバッ!』『報道特集』などを担当したのち、2016年に退社したアンヌ遙香さん(39歳・以前は小林悠として活動)。

アンヌ遙香
 TBS退社から8年経った今年、紆余曲折を経て20年生活した東京を後にして活動拠点を故郷北海道に戻したアンヌさん。アラフォーにして再スタートを切った「出戻り先」でのシングルライフの様子や心境をつづる連載です。

 第22回となる本記事では、とあるネット記事をきっかけに「おひとりさま女性」について考えます(以下、アンヌさんの寄稿)。

◆なかなか攻めたタイトルの記事を発見

 最近友人から、ネット記事のリンクと共に「この文章どう思う?」という連絡があり、タイトルを見て仰天した私。

 それが、

【「生涯独身なんて迷惑なだけ」カッコよかった伯母の「家じまい」が大変すぎた!36歳姪が見た独居老女の「わがまま御殿」】

 というもの。ひえ〜!! 言論の自由があるのは確か。ただ……なかなか攻めたタイトルに、思わず固まってしまったのでした。

 男性をメインターゲットとしたファッションウェブメディア「FORZA STYLE」に掲載されたもので、身内の「家じまい」に関するトラブルを取材していく中で、伯母の家の片付けをほとんど一人で担うことになってしまい大変苦労した、という30代女性のインタビュー記事です。

 家主はコラムに登場する「女性」の父親の姉にあたる人物。おそらく生涯一度も結婚したことがなかったよう。よく一人で海外旅行に行くような活動的な伯母で、「女性」はそれに憧れた時期もあったと。

「女も経済的に自立しなきゃダメよ。自由が手に入らないわ」と、よく言っていた伯母であったものの、その伯母が亡くなった際、憧れていた気持ちがなくなり、人生観が変わったといいます。

 遺品整理をする人物がいなかったために、父親から「ちょっとお小遣いをやるから」手伝ってくれないかと言われたそう。