THE RAMPAGEのヴォーカルであり、俳優としても活躍する吉野北人の主演映画『遺書、公開。』が、2025年1月31日(金)から全国で公開されている。

本作の吉野北人を見て思うことがある。映画というフレームに対して明確なビジョンをもっていることである。その意味で彼は、極めて映画的な俳優だと思うのだ。
「自分というキャラクター性を取り込みながら」演じていると話す吉野さんにインタビューを行った。演技で心がけていることからライフスタイルまで、LDH俳優をこよなく愛するコラムニスト・加賀谷健が聞いた。
◆当初から「面白いものを仕掛けたい」と

吉野北人(以下、吉野):僕もどんなふうに公開していくのだろうと楽しみでした。当初からスタッフさんやプロデューサーさんと「面白いものを仕掛けたい」と話していました。
登場人物全員が制服を着て、一見きらきら映画風に見えるシチュエーションもあります。特報ではその部分にフォーカスすることで、何の映画だろうと次にタイトルが気になる。そこからさらにまったくテイストが違う作品だとわかる。個人的にも面白い仕掛けだなと思いました。実際に作品が公開され、どういう反応が返ってくるのかとても楽しみです。
――きらきら映画に見えるという意味では、本作の池永柊夜役は、『私がモテてどうすんだ』(2020年)で吉野さんが演じた六見遊馬と黒髪が共通していますね。