8位:砂の美術館(鳥取県)
世界で唯一の砂像彫刻を専門とする美術館です。2006年の砂像の展示から始まり、毎年テーマを変え、そのテーマ毎に世界トップクラスの彫刻家たちが大迫力かつ繊細な砂像を造りだします。展示期間は例年4月から翌年1月ごろで、それ以外の期間にはパネル展示などを行なっています。過去には「砂で世界旅行・南米編」や「砂で世界旅行・ドイツ編」、「砂で世界旅行・ロシア編」などの展示を行いました。
砂の美術館は、美術館としては珍しい、写真撮影が許可されている美術館です。2階の砂像展示室で砂像にグッと近づき、1枚1枚丁寧に写真を撮るのも良いですが、3階から砂像展示室全体を写真におさめるのもオススメです。
9位:足立美術館(島根県)
130点もの横山大観の作品を収蔵する足立美術館。本館2階の「横山大観特別展示室」では常時20点ほどを展示し、そのほか近代日本画、河井寛次郎らの陶芸、童画などを収蔵しますが、注目すべきは5万坪の日本庭園です。
米国の日本庭園専門誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』の庭園ランキングで長年一位を獲得し、また『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で三つ星を獲得しました。
このように高い世界的評価を得るのは、庭造りの美しさや自然を描いた日本画のような世界観に起因しているのでしょう。足立美術館内にある5万坪に及ぶ6つの庭園は、四季折々にさまざまな表情を見せており、背景となる借景の自然の山々との調和はまさに生きた日本画のようです。
10位:大塚国際美術館(徳島県)
ポカリスエットやボンカレーで有名な大塚グループが設立した、日本最大級の常設展示スペース(約3万㎡)を持つ美術館。鑑賞ルートは約4kmにもおよびます。
大塚国際美術館に展示されているのは、陶器の大きな板に原画に忠実な色彩・大きさで作品を再現した陶板名画。ゴッホの『ヒマワリ』やレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』、クロード・モネの『モネの大睡蓮』をはじめ世界25カ国190余りの美術館が所蔵する名画1,000余点を、特殊技術によって陶板で原寸大に再現し、展示しています。
大塚美術館の一つの特徴に、名画が飾られている空間や環境を丸ごと再現している点があります。大きさや部屋の広さ、光の当て方まで細部にわたって再現。まるでその土地に行ったかのような臨場感を味わうことができます。
館内には2つのカフェ、1つのレストランがあり、アートの世界をグルメの側面からも楽しむことができます。別館1階の庭園を眺められる「レストラン ガーデン」では、鳴門の鯛やワカメなど、特産品を使ったお食事をレギュラーメニューとして提供しているほか、期間限定メニューのランチセットも楽しめます。
そしてゴッホのファーストネームから名付けた「カフェ フィンセント」では、サンドイッチやケーキなどの軽食を中心にいただくことができます。マグカップやお手拭き、プリンにも、ゴッホの顔が描かれていますよ。
11位:大原美術館(岡山県)
昭和5年(1930年)に倉敷の実業家・大原孫三郎が開館した美術館で、西洋美術、近代美術を展示する私立美術館としては日本最初のもの。本館・分館・工芸・東洋館の4館からなり、本館では有名なエル・グレコの『受胎告知』やモネ、ピカソ、ゴーギャンなど世界の名画を楽しめます。ユニークなアイテムもそろうミュージアムショップもお土産さがしにおすすめ。
12位:青森県立美術館(青森県)
三内丸山遺跡に隣接するモダンな建物の「青森県立美術館」。臣匠シャガールが描いた「アレコ」の舞台背景が常設展示されているほか、県出身画家の棟方志功、奈良美智、阿部合成など個性豊かな作家の作品を一作家一部屋で展示し、ゆったりと鑑賞できます。
「青森県立美術館」のシンボルといえば、奈良美智による巨大な犬のモニュメント「あおもり犬」。あおもり犬の置かれたエリアは美術館の入場券を持っていなくても入ることができるので、美術館を鑑賞しない方でもぜひあおもり犬と記念撮影をしてみてくださいね。
13位:地中美術館(香川県)
建築家の安藤忠雄氏が設計し、2004年に開館しました。瀬戸内の美しい景観を損なわないよう、建物の大半が地下に埋設されており、建物自体が芸術作品となっています。地下でありながら自然光がそそぎこむ館内には、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が恒久展示されています。