外貨預金なら資産運用初心者にも取り組みやすい

定年退職後の生活は赤字?足りなくなる分はどうすればいい?
(画像=sb/stock.adobe.com、UpUより引用)

このように老後の生活資金や想定外の出費を踏まえると、公的年金だけでは生活に不安が残ることから、ある程度の貯蓄が必要となることが予想されます。一方で超低金利が続く日本では、銀行に預金するだけでお金を増やすことは厳しいと言われています。しかし、よく資産運用として耳にする投資信託や株といった商品は何となく難しそうと感じる方も多いのではないでしょうか?

そこで、同じ“預金”でも為替や金利を味方にお金を増やすことが期待できる「外貨預金」を検討してはいかがでしょうか?

そもそも、外貨預金ってどんなもの?

外貨預金とは円(円貨)を、米ドルやユーロなどの外国通貨(外貨)に替えて、預け入れる預金のことです。

預け入れや引き出しには、為替レートを適用します。為替レート(相場)とは円貨と外貨を交換するときの取引価格のことで、これは日々変動しており、市場での需要と供給のバランスによって決まります。

海外でには日本より金利の高い国があり、外貨で預金する(運用する)ことで好金利を期待できるため、将来に向けた貯蓄として活用する人も多いのです。

外貨預金のメリットと注意点

外貨預金で運用する場合はほかの投資商品と同じく、その特徴や仕組み、リスクを理解してから始めることが重要です。どんなメリットがあるのか、また注意点についても見てみましょう。

外貨預金のメリット

外貨預金のメリットには、主に「為替差益」と「好金利」の2つが挙げられます。

為替レート(相場)は常に変動しており、円貨を外貨に替える時よりも外貨を円貨に戻す時のほうが“円安(1)”であれば、そこで「為替差益」を得ることができます。 (1)例えば、1ドル100円で預け入れて、1ドル110円の時に引き出すと10円分の為替差益を得ること(金利、為替手数料、税金は考慮していません)。

また海外の政策金利は、日本より比較的高い水準で推移しているとされ、通貨によっては円預金よりも外貨預金のほうが「好金利」を期待できます。

外貨預金の注意点

差益が発生する一方、その反対へ為替レートが動けば(円貨を外貨に替える時よりも外貨を円貨に戻す時のほうが“円高(2)”となれば)「為替差損」が生じてしまいます。 (2) 例えば、1ドル100円で預け入れて、1ドル90円の時に引き出すと10円分の為替差損を被ること(金利、為替手数料、税金は考慮していません)。

また為替レートに変動がない場合でも、預け入れ(円貨から外貨へ替えるとき)や引き出し(外貨から円貨へ替えるとき)には手数料が掛かるため、注意が必要です。

外貨預金を始めるならネットがおすすめ

外貨預金は、大手都市銀行など多くの金融機関で取り扱われており、インターネットバンキングを利用して自宅や出先などからいつでも取引ができます。金融機関によっては、インターネットバンキングを利用することで、預入時の為替手数料が安くなったり、希望の為替レートになった際通知してくれる機能などもあったりと、ネットを使うことで外貨でお得に、便利に貯蓄ができます。

まとまったお金を好金利で預ける外貨定期預金や、毎月一定額を少額からコツコツ積み立てる外貨つみたてなど、ライフプランに合わせた選択肢があるので、まずは自分に合った始め方をチェックしてみましょう。

公的年金以外にも老後資金の備えを検討しよう

定年退職後の生活を具体的にシミュレーションしてみると、収支のバランスに不安が出てくる人も少なくないでしょう。医療や介護の面で想定外の支出が出るケースも考えられます。外貨預金をはじめとした資産運用で、老後資金の形成に取り組んでみてはいかがでしょうか?

提供・UpU



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