私ももう37歳になっていましたから、気長に待っている余裕はありません。我慢できず、あるとき『私と結婚する気はあるの?』『私は子どもが欲しいから結婚するならなるべく早くしたい』と、単刀直入に切り込んだんです」

◆彼がプロポーズしない事情とは…

 すると衝撃の告白が。実は元カレはバツイチで、前妻との間に子どももいると言うのです。

「元カレいわく、『向こうに養育費も払っているし、再婚しても子どもは作らないと前妻と約束してるから、君と結婚しても子どもは持てない』と……。バツイチ子ありなのは嫌だけど受け入れられるとして、その前妻との約束は意味がわかりません。

 当然、『そんな約束を守る義務はあるのか』と問い詰めましたが、『もう無責任なことはしたくないから』の一点張り。『いずれ結婚はしたいと思っている』と言われましたが、私は子どもが欲しいので子どもを作らない前提の結婚はつらい。年齢的に時間を無駄にはできないし、別れを告げました」

ハート亀裂
 最初は「子どもがいなくても自分たちならうまくやっていける」と食い下がってきたそうですが、どうしても子どもがほしい斉藤さんが首をタテに振らないとわかると、元カレも別れを了承。自宅マンションに戻っていったのですが、事件はその後に起こりました。

◆主要家電を持って行かれて部屋がすっからかんに

「ウチを出ていくときに、『荷物は業者に取りにこさせるから』と言い残していったんですね。『そんなに荷物あったっけ?』と思ったんですけど、荷物とはなんと、買ってくれた家電たちのことだったんです。

引越し業者の去った部屋
 冷蔵庫も洗濯機もテレビも電子レンジも炊飯器も元カレに買ってもらったものだったので、次々と業者に持って行かれた後の部屋の中はすっからかん。毎月毎月自転車操業の派遣OLにまた一気に買い揃えるお金などないし、頭が真っ白になりました」

 主要家電がないと生活もままならないので、しばらくは友人宅に身を寄せ、リサイクルショップなどで少しずつ家電を買い揃えていったという斉藤さん。なけなしの貯金をほぼ使い果たしてしまったとか。