なぜ、そんな状況になったのか。不思議に思い、詳しく聞くと、知らないうちに正人さんのスマホの通話機能が壊れていたそうで、病院から呼び出し電話がかかってこなかったそう。正人さんは病院側から何もアクションがなかったため、6時間、車内で待ち続けたのだとか。

「受付に『あとどれくらいかかりますか』とか聞きに行けばいいのに、それは思いつかなかったみたいです。びっくりしました」

◆「雑な扱いをされた」と思い込んだ夫のトンデモ行動に唖然

怒る男性 クレーマーイメージ
 それで、結局いつ診てもらえたのだろう……。疑問に思い、あゆみさんが尋ねると正人さんは「診てもらってないよ」と、再びまさかの返答をしました。

 正人さんによれば、病院の駐車場に止まっている車が自分たちだけになったとき、病院スタッフから事情を尋ねられたそう。そこで、これまでの経緯を話したところ、謝罪を受け、「今からでも診察しますので、中へどうぞ」と言われたのだとか。

 しかし、正人さんは「謝罪はそれだけ? こんな雑な扱いをされる病院には診てもらいたくない」と激怒し、受診を止めて帰宅したのです。それなら、いったい、何のために6時間も待っていたのか……。話を聞いたあゆみさんはつじつまが合わない部分がある夫の言動にもモヤっとし、息子さんの体調がより心配になりました。

「結局、翌日に無理を言って職場を休ませてもらい、私が息子を病院へ連れて行きました。結果は、やっぱりインフルエンザ。夫の思い込みや身勝手な行動のせいで、早く病院へ行かせてあげられなかったことが申し訳なかったです」

 なお、あゆみさんが「なかなか呼び出されない段階で、受付の人に確認しに行けばよかったのに」と伝えたところ、正人さんは「そんなルール知らなかった。文句があるなら自分で連れて行けばよかっただろ!」と逆切れしてきたそう。

 やっぱり夫には頼れない……。改めてそう痛感したあゆみさんは、支え合えない夫婦関係を続ける意味を自分に問いかけている最中です。