「海に着くと、絶好のBBQ日和でみんなテンションが上がっていました。車から降りると、雲ひとつない青空でした。海風が心地良くて、こんなお天気の中で好きな人とBBQができることに幸せを感じていましたね」

 ところが、BBQをする場所は駐車場から歩いて30分かかる場所だったそうです。

「食材やBBQの荷物はメンズ3人が持ってくれたんですけど、まさか駐車場からあんなに歩くとは。BBQに絶好のウッドデッキだったんですけど、ちょっと遠いですよね」

 さらに残念なことに、BBQをする場所の周辺にはトイレがなく、トイレのたびに駐車場まで戻らなければならなかったそうです。

◆トイレ往復1時間!地獄のBBQ

トイレ
 目的の場所に着いた瞬間から、文子さんの身体は悲鳴をあげていたそう。

「お腹も痛くなってきたし、足のむくみとダルさで気分がガタ落ちでした。しかも、歩いている時にドバーっと出血してしまって……。到着した瞬間に、駐車場に戻ることになりました」

 現地からトイレまでは往復1時間。文子さんにとっては地獄だったことでしょう。

「トイレに行って、みんなのところに戻ると、美味しそうな肉を頬張りながら楽しく過ごしていて……。私は全く楽しめなかったどころか、あちこち痛いし、パンツが擦れて最悪でしたね」

 さらに、文子さんにとって悲惨な出来事が。

「3往復くらいしたとき、パンツから血がしみて、履いていたデニムに血が付いてしまって。恥ずかしくて、もうみんなのところには戻れなくなりました」

 隠す物もなく、すっかり気持ちが落ちてしまった文子さん。一緒に参加していた女の子にLINEで事情を伝えると、バスと電車で一人で先に帰宅したそうです。

「あの時は、冷静な判断ができなくなっていましたね。もうとにかくあの場から離れたくて、泣きながらバスに飛び乗りました」

◆さらに悲惨な出来事が

 BBQの一件が終わって、1か月ほど経った頃、文子さんが聞いたのはあまりに残酷な事実でした。