相続財産とは何か

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相続財産とは亡くなられた方が保有している財産のことになります。ただ、その財産には負債も含まれます。したがって、相続財産に該当するのは「被相続人が所有していたもので、相続人に対して経済的な影響を与えるものすべて」と定義することができます。

被相続人が亡くなった段階で所有していたものに加えて、過去3年間に法定相続人へ寄贈したものも相続財産とみなされるため注意が必要です。

戸建て住宅やマンション、土地などの不動産に加えて、現金や有価証券なども相続財産となります。自動車やバイク、宝石や貴金属などの動産も相続財産に分類されます。加えて、著作権やゴルフ場の会員権なども該当します。これらを相続する際には相続税が課されることを覚えておきましょう。

相続財産には、被相続人が抱えていた住宅ローンやカードキャッシングの未払い分など、負債も含まれます。また、所得税や住民税などを滞納していた場合には、それらの支払い義務もすべて相続人へ受け継がれます。相続によるデメリットがあまりに多い場合は、相続放棄の手続きを選ぶというケースが少なくありません。

遺産整理を専門家にお願いするとしたら?

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遺産相続に関する手続きを行う際、法的な資格が求められることはありません。相続人本人がすべて行うことも可能です。とはいえ、遺産整理のプロセスは煩雑で、非常に多くの書類を用意して複数の官公庁へ提出する必要があります。そのため、多くの人は相続に関して専門的な知識を持つ人にサポートを依頼して手続きを進めていきます。

銀行

銀行には遺産整理業務の担当者がおり対応してくれます。相続人の確定や財産内容の調査、遺産分割協議書作成と執行、相続にともなう名義変更、解約、換金などさまざまなことをサポートしてくれます。生前整理の際の遺言作成をサポートしてくれる、遺言信託サービスもあります。

弁護士・司法書士・税理士・行政書士など

弁護士、司法書士、税理士、行政書士などに依頼をしてもいいでしょう。遺産相続に関する相談から相続執行の管理までしっかりとフォローを受けることができます。

ただし、遺産整理に必要な書類の作成や官公庁への申請は主に司法書士と行政書士の専門分野です。そのため、弁護士や税理士へ遺産整理を依頼すると、司法書士や行政書士を紹介されることが多く、その際には紹介料が発生することもあります。

コストを抑えたいのであれば、相続を専門に行っている司法書士もしくは行政書士へ相談するとよいでしょう。

家族のために相続対策をしっかり

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遺産の生前整理は被相続人が存命の間から始めることができます。十分に時間をかけて準備を行い、相続の詳細を決定しておくことで、相続手続きの段階になって深刻なトラブルが発生し、裁判にまで発展するというリスクを軽減することができます。

そうしたトラブルが起きないよう、家族のために自分の遺産を改めて見直してみるのはいかがでしょうか。

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