咲村良子連載コラム第7回
「ヴィランの花道 ~咲き乱れ 散りゆくままに~」
プロレスラーとなって1カ月。
気持ちと生活での一番の変化は体重に対しての意識だ。
この10年いかに痩せるか! どう細くなるか! に注力してありとあらゆるダイエットを試してきたし、生活習慣も痩せることに特化してカスタマイズしてきたのに!
プロレスに当たっては「細いね」「痩せてるね」が褒め言葉ではなくなった。
こんなの初めて!って状況である。
「足細い」「腕細い」「お腹細い」
これまでと全く同じことを言われるのに意味合いが全然違う。
「もっと肉つけた方がいいよ」と思われている、バカにされてるような、舐められてるようなニュアンスを感じる。
うん、カルチャーショック!
すごく奇妙な気分!
そして、こんなところでルッキズムに対面するなんて驚き。今まで信じてたものが覆された。ダイエットはわかってて目を背けてきた問題ではあると思う。どこまでも痩せても痩せたくて終わりがないダイエットて本当はおかしいよな。実際、不健康になるギリギリを目指してきた。
プロレスは太ればいいわけではないけどあんまり細いとやはり怪我が増えるのも事実。自分の肉がクッションになって骨や内臓を守ってくれるからだ。
そんなワケで人生で初めて体重を増やす努力を始めました!
絶賛増量キャンペーン!
大盛り上等!
食べ放題最高!
炭水化物歓迎!
油マシマシ!
朝からコンビニスイーツ食べたり、気になってたバター100グラムを好きなだけ食べれるカフェに行ってみたり、もちろんご飯もモリモリ食べる。
たくさん食べてしっかり筋トレしてもっといいカラダになってやる!
プロレスやるって決めたから!
カラダづくりもガチでやる!
プロレスラーとして機能的でありながら美しく魅せれる自分のカラダを見つけ出す!
咲村良子の肉体改造にご期待ください!
(文=咲村良子)