一時は「吉本興業の序列最上位クラスになった」と伝えられるほど絶好調だった東野幸治が、今春で全国ネットのレギュラー番組3本を失うことが確定。残るレギュラーも放送休止中などの不安要素があり、ピンチに陥っていると報じられた。

 中居正広氏のトラブルなどの煽りを受けた格好だが、東野の今後の動向に注目が集まっている。お笑い事情に詳しい関西在住の芸能ライター・田辺ユウキ氏が、東野がなぜ芸能界で重宝されているのかも含めて解説する。

レギュラー4本が終了&休止に

 東野のレギュラーについては、日本テレビ系『行列のできる相談所』、同局系『東野・岡村の旅猿26 プライベートでごめんなさい…』、フジテレビ系『ワイドナショー』の3本が3月末で終了することが決定。さらに、昨年10月からスタートしたTBS系『THE MC3』は同じMCとして共演していた中居氏のトラブルの影響で放送休止になっており、これも打ち切りになる可能性がある。

 残る全国ネットのレギュラーは『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』と『この世界は1ダフル』の2本だが、両番組はどちらもフジテレビ系。フジは中居氏のトラブルを発端にCMスポンサーが撤退するなど大揺れになっており、今までと同じような番組作りができなくなる恐れがあるため、残るレギュラーも今後どうなるか分からない状況だ。

 東野といえば、安定感が抜群で大きなスキャンダルや炎上がなく、ダウンタウンの松本人志が休業となった影響などで吉本興業での“序列”が自然と上昇。レギュラー番組も増加し、いつの間にか「吉本の天下人」に近い位置にまで上り詰めたといわれた。実際、メディアでも「東野が絶好調」などと書き立てられていたのだが、急にバタバタとレギュラーを失うことになってしまった。

東野が業界で重宝される理由

 そもそも東野は知名度が高いのにCM起用がほとんどないという珍しいタイプで、具体的なファン層もあまり見えてこない。それなのに芸能界で重宝され、視聴者からの評価も高いのはなぜなのか。芸能ライターの田辺ユウキ氏はこう解説する。