「とにかく必死でしたね。結婚したいと思えるほど素敵な人なんて、30歳を過ぎた私に興味なんて持たないのだから、妥協婚するしかないと思っていました」
そんな時、出会ったのが3歳上の翔太さん(仮名)。翔太さんはきっちりしている性格のようで、どちらかというと大雑把な沙智子さんは自分にないものを持っていると感じ、徐々に惹かれていきました。
「デート前、数回オンラインで話したことがありましたが、誠実そうな印象を受けました。自分に自信がある感じでハキハキ話す彼の姿が、自己卑下ばかりしていた当時の私にはかっこよく見えたんです」
◆「今日のデートは20点」と言われ呆気にとられてしまう
その後、2人は中間地点の駅で初対面。翔太さんが予約してくれた個室レストランで、ディナーデートを楽しみました。
会話も弾み、沙智子さんは「この人のことをもっと知りたい」という気持ちになれたそう。
しかし、解散時、翔太さんは突然「今日のデートは20点。まあ、次から頑張ってくれたらいいからね」と、思いもよらぬ言葉を口にします。
呆気に取られた沙智子さんが固まっていると、翔太さんは「そもそも髪型がダメ。初デートなら巻き髪じゃなくて、好きな男性が多いストレートヘアにするべきだよ」や「僕と話すタイミングが被らないように配慮しないと」など、自分が気に入らなかった点を挙げ、持論を押し付けてきました。
◆苛立ちを発散!2度目のデートで行った反撃とは?

「デート後、彼からは『君がちゃんとした大人の女性になれるように、いろいろ教えてあげるね。次、いつ会えるかな?』とLINEが来ていました。人を傷つけても平気なその態度に苛立ったので、もう一回だけ会って仕返ししてやりたいと思ったんです」
1週間後、再び翔太さんと会った沙智子さんは待ち合わせ時、わざと数分遅刻。