デヴィ夫人が国政に進出します。
犬猫の保護を掲げた政治団体『12(ワンニャン)平和党』を立ち上げたと発表。現在インドネシア国籍の夫人も日本への帰化申請が受理されれば今夏の参院選に立候補する意向を示しています。
“選挙の神様”こと、選挙プランナーの藤川晋之助氏を参謀に従えている点も見逃せません。
さて、そんなデヴィ夫人ですが、85歳という年齢を感じさせないバイタリティで、現在もバラエティ番組で大活躍しています。その一方で、歯に衣着せぬ物言いが議論を呼ぶこともしばしば。
というわけで、ここからは夫人の“舌禍”事件を振り返りつつ、“政治家”デヴィ夫人の未来図を考えてみましょう。
◆故ジャニー喜多川氏の性加害問題への反応
もし国政を担うとなれば、動物愛護を訴えるだけでは不十分です。現代の政治家には、特に高い人権意識も求められます。
世間を揺るがした旧ジャニーズ事務所、故ジャニー喜多川氏による性加害問題に関連して、2023年7月に国連人権高等弁務官事務所の作業部会が来日するとの報道に対し、デヴィ夫人は自身のX(旧Twitter)アカウントでこう反応していました。
<ジャニー氏が亡くなってから、我も我もと被害を訴える人が出てきた。死人に鞭打ちではないか。本当に嫌な思いをしたのなら、その時なぜすぐに訴えない。>(2023年7月18日投稿より)
絶対的な権力者であった故ジャニー氏と年端も行かない少年たちとの間の力関係を少しでも想像できれば、このような物言いにはならないでしょう。
にもかかわらず、デヴィ夫人は真っ当な正論であるかのごとき強度で自身の態度を表明しました。
もちろん、いちタレント、私人としてならば、このような発言も許容される部分はあるのでしょう。しかし、国会議員となったら有権者からどう見られるでしょうか?
“そういうキャラだから仕方ない”では済まされない問題なのだと思います。