経済的に備える

生涯独身、あるいはパートナーと離婚・死別した場合、老後の介護問題なども含めて自分で向き合っていかなければなりません。その際に必要なのがお金です。

まずはお金を自分で稼ぎ、次に貯蓄し、最後に資産運用で増やす。この三拍子がそろえば、経済的に自立していると言っていいでしょう。

経済的な備えと言うと貯金を思い浮かべがちですが、貯金にも限界があります。収入アップを視野に入れておくのは一つの手ですし、副業で収入源を増やすのでもよいでしょう。

さらに、生涯独身の人が老後資金を考える際、住居についても考慮する必要があります。この先もずっと賃貸住宅で暮らすのであれば、生涯で家賃として支払う分も老後資金計画に含めます。一方、住宅を購入する場合は住宅ローンを定年までに返済することを前提に、なるべく早い時期に購入を決断するほうがよいでしょう。

老後に必要となるお金や貯蓄計画は、個人の収入や貯蓄額などによっても状況は異なるため、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することも考えましょう。「何があったとしても、1人で生きていける準備」をすることが大切です。

趣味を見つける

映画や読書、旅行など、仕事以外に楽しめる趣味はありますか?仕事が楽しく、一生懸命がんばってきた人の場合、退職して仕事をしなくなった途端に生きがいを見失ってしまうケースも少なくありません。生涯独身であれば、なおさらプライベートの充実が重要になります。ずっと健康的に生き生きと暮らせるように、趣味を見つける努力をしてみてください。

心から楽しめる趣味を持つことは、老後の生きがいだけでなく、普段のストレス解消にもつながります。ボランティアなど、人の役に立っていることを実感できる活動もよいかもしれません。

何でも話せる友人を持つ

生涯独身の人が退職して仕事関係の知人と会わなくなると、1人で過ごす時間が生活の大半を占め、孤独を感じやすくなりがちです。そうなった何かあった際に気兼ねなく話せる友人は心の支えになりますし、特に、一人っ子や兄弟姉妹と縁遠い環境にあるなら、生涯独身生活の人がいざというときに頼れるのは友人でしょう。

また、古い付き合いの友人を大切にすると同時に、趣味や地域のボランティア活動などに参加して、日頃から仕事以外の友人とも積極的にかかわっていこうとする姿勢も大切です。孤独死を防ぐためにも、常日頃から挨拶を心掛けるなど、近所の人たちとのコミュニケーションを絶やさないようにしましょう。

少しでも結婚したい気持ちがあるなら行動する

(写真=FunFamilyRu/Shutterstock.com)

価値観やライフスタイルの多様化により珍しくなくなった生涯独身というスタイル。お金と時間を自由に使えるという魅力がある一方、備えておかないとさまざまな後悔が生まれる可能性があります。「こんなはずではなかった」と悔やまないためにも、生涯独身でいることの意味を理解し、長期的な視野を持って今から計画的に行動することが大切です。

自分を見つめ直し、今後のことを考えた結果、もしも少しでも結婚したい気持ちがあると分かったら、結婚に向けての行動を起こすための一歩を踏み出してください。何もせず待っているだけでは、結婚の可能性が高くはなることはありません。

周囲にパートナーの紹介を頼んだり、結婚相談所などのサービスを活用したり、婚活の方法はさまざまです。「あの時もっと婚活に力を入れていればよかった」と後悔しないように、積極的に行動しましょう。

文・和泉紫(ライター・キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)/DAILY ANDS

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