ホンダジェットは1機450万ドル
VLJ市場に新規参入したホンダジェットは、セスナサイテーションM2を抑え、納入機数で初の首位になった。VLJ市場の競争は厳しく、セスナ・エンブラエル・シラスといったメーカーがしのぎを削っている。そんな市場で、航空機後発国日本のホンダジェットがなぜ首位を確保できたのか。
カタログ価格450万ドルのホンダジェットの魅力は、超小型機としては比較的広いキャビン設計にある。ホンダは、主翼上面にエンジンを配置するという大胆なデザインで空間を確保した。
この革新性は、アメリカでも高い評価を受け、開発責任者である藤野道格(ホンダエアクラフト社長)は、アメリカ航空宇宙学会より、エアクラフトデザインアワードを受賞している。
エンジンも、航空機メーカーではただ1社自前で開発した。小型・軽量・高推力のターボファンエンジンHF12は、競合より2割優れた燃費性能と1割高い巡航速度を実現している。
今後はアフターサービスの充実も課題に
プライベートジェット市場は、今まで北米・ヨーロッパを主な顧客としてきたが、現在、経済成長著しいアジアのプレゼンスが大きくなっている。すでにシェアは1割に達し、今後も大きな伸びが期待できる。
とくにVLJは、今までお金持ちの所有物として燃費や効率性が蔑ろにされてきたプライベートジェット市場に、新しい潮流を巻き起こしている。
ホンダがさらに躍進を果たすには、飛行機単体の販売促進に加え、格納庫や整備機材の確保、パイロットや航空保険の手配、離着陸や上空通過許可手続きなどフライト準備サポート、部品調達・整備士によるメンテナンス、中古やチャーター販売市場の確立のようなアフターサービスの充実が欠かせない。
文・ZUU online 編集部/ZUU online
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