奈良公園や東大寺、法隆寺などをはじめとする奈良県の観光スポットの中で、トリップノートの6万3千人の旅行好きトラベラー会員(2020年8月現在)が実際に行っている順に、奈良県の人気観光地ランキングをご紹介します!

1位:東大寺(奈良市)

正式名称は「金光明四天王護国之寺(きんこうみょうしてんのうごこくのてら)」。奈良時代、疫病や災害を鎮めるために聖武天皇によって創建されました。世界文化遺産に登録されており、世界最大級の木造建築である「大仏殿」の中には、奈良のシンボルでもある大仏さまが鎮座。大みそかから元旦には正面唐破風(からはふ)下の観相窓が開かれ、大仏様のお顔を拝しながら新年を迎えることができます。

国宝に指定されている南大門は日本最大の山門で、とても豪壮な25mの門。また奈良の町を一望する景色を楽しむことができる二月堂の舞台も、ぜひ訪れたいスポットです。

2位:奈良公園(奈良市)

出典:PIXTA

近鉄奈良駅からすぐの場所に広がる、東西約4km、南北約2kmの広大な公園。園内には、世界遺産の「東大寺」「正倉院」「興福寺」のほか、「春日大社」や「奈良国立博物館」「若草山」と見どころが多く、奈良観光では必ず訪れたい場所です。また約1,500頭の鹿が暮らしており、園内のいたるところで鹿に出会うことができます。

3位:法隆寺(斑鳩町)

聖徳太子と推古天皇が推古15年(607年)に創建したと伝えられています。1993年12月には「法隆寺地域の仏教建造物」として、姫路城とともに日本ではじめて世界遺産に登録。境内は西院と東院に大きくわかれており、とくに西院の金堂や五重塔などは世界最古の木造建築として、世界的にもよく知られています。

4位:春日大社(奈良市)

全国に3,000以上もある春日神社の総本社。鮮やかでとても美しい朱塗りの社殿が特徴的で、境内には様々なご利益がある摂社や末社も多数点在しています。

藤の名所としても知られ、花穂が1m以上垂れ下がり砂にすれるほど伸びることから「砂ずりの藤」と名前のついた藤の木は、樹齢700年以上の名木。また毎年2月の節分と8月の中元の夜にだけ行われる「万燈籠」では、境内にあるすべての灯籠にあかりが灯り、境内は幻想的な雰囲気に包まれます。

5位:興福寺(奈良市)

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創建1300年を超える藤原氏ゆかりの寺院。猿沢池から見る五重塔の景色は、奈良を象徴する光景としてガイドブックなどにもたびたび登場します。またこの五重塔は50.1mもの高さがあり、木造塔としては京都東寺の五重塔に次いで2番目の高さを誇ります。

そのほか日本に現存する八角円堂のうち最も美しいと言われる北円堂や、平安時代の建築様式を今に伝える三重塔、そして興福寺に存在した3つの金堂のうち、現在唯一のこる東金堂(2019年現在)と見どころが多く、いずれも国宝となっています。

6位:薬師寺(奈良市)

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世界遺産「古都奈良の文化財」の8資産群のひとつで、多くの文化財が保存されています。龍宮造りの壮麗な金堂は、その建物自体も立派なものですが、金堂に安置されている仏像にも注目。奈良時代・仏教彫刻の最高傑作のひとつと言われる、国宝・薬師三尊像の美しさはため息ものです。また日本で最も美しい三重の塔と言われる東塔も大きな見どころです。(東塔は2009年より全面解体修理中。2020年4月に落慶法要を予定しています)

7位:ならまち(奈良市)

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奈良市の近鉄奈良駅の南に広がる奈良町(ならまち)界隈は、伝統的町並みが残るエリア。細く入り組んだ路地に歴史ある木造家屋が並び、近年は古い建物をいかしたカフェなども増えています。そのほか資料館や酒蔵、雑貨店、神社などが点在し、現在は奈良市有数の観光スポットになっています。

8位:平城宮跡(奈良市)

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奈良時代の日本の首都であった平城京。平城宮は奈良盆地の北端に置かれ、日本の政治や経済の中心を担っていました。東西1.3km、南北1kmもの広大な敷地には復元された朱雀門や堂々とそびえたつ第一次大極殿のほか、東院庭園、平城宮跡資料館、遺構展示館などがあります。遺構展示館では発掘調査で見つかった遺構を見学できます。

9位:若草山(奈良市)

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芝生で覆われた山で、丘が3つ重なった形から「三笠山」とも呼ばれています。南ゲートと北ゲートの2つのゲートから入山でき、ゲートから歩いて30~40分ほどの山頂は見晴らしが良く、奈良公園や東大寺、興福寺など奈良らしい景色を一望。また山のあちらこちらで鹿を見ることができます。毎年1月に行われる「若草山焼き」が有名。

10位:唐招提寺(奈良市)

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天平宝字3年(759年)に鑑真和上(がんじんわじょう)が創建しました。唐招提寺という名前には「唐僧鑑真和上のための寺」という意味合いを含み、境内の北側に位置する御影堂(みえいどう)には国宝である鑑真和上像が泰安されています。普段は見ることができませんが、毎年、鑑真和上の命日を含む6月5日~7日の3日間だけ特別に公開され、この3日間はとても多くの人が訪れます。

一方、開山堂には鑑真和上像を忠実に再現した「鑑真和上お身代わり像」が安置されており、こちらはいつでも拝観することが可能です。