現在では、日銀の追加利上げが実施されるかどうかに注目が集まっています。2025年の1月の金融政策決定会合で追加利上げがあるかが焦点です。
いずれにせよ、政策金利が現在の0.25%の水準から0.50%に引き上げられることは時間の問題かもしれません。仮に金利が引き上げられる場合、特に変動金利で住宅ローンを組んでいる方は返済負担が増えることになるため、注意が必要です。
また、このタイミングで変動金利から固定金利に見直す場合、端的にいうと見直し効果はマイナスになるため、仮に見直すなら将来の金利上昇に備えることを目的に検討するとよいかもしれません。
ただし、金利の引き上げについては、国内経済の動向によってペースが遅くなる可能性ももちろんあるため、事前にライフプランを作成したうえで検討したほうがよいといえるでしょう。
2025年はなるべくお金の使い道を考えるようにする
収入と支出についてある程度イメージした後は、その差し引きである純利益、つまり余るお金の使い道を考えることがポイントになります。
103万円の壁についての協議が打ち切りになったことを鑑みると、国としては、国民の懐を満たしながら経済政策を実行していく意図はほとんどない、と考える必要があるでしょう。
このため、家計簿やライフプランを作成し、将来の見通しを描きながら純利益の増加を目指すようにします。そのうえで、自分や家族にとって価値あるお金の使い方をするようにします。このとき、使い道に応じて「今使うお金」と「将来使うお金」とに分けて考えると、今使うべきかためるべきかが、はっきりしてくるでしょう。
このようにお金を余らせるのは、物価上昇や金利上昇に伴う可処分所得の減少を抑えることが目的です。賃上げが進むと、可処分所得は増えるでしょう。しかし、長い目で見た場合、賃金の上昇は物価を上昇させる要因ともなるため、長期的な視野で家計防衛を図る必要があります。
家計を管理し、家計を見直し、お金の使い方を工夫する。2025年以降は、これらの点についての関心がより高まるかもしれません。