【離婚したくない妻へとるべき行動③】腰を据えて話す
「どうせ妻は離婚したくないから、すぐ感情的になって話し合いになんてならない」と思ってきちんと「話し合わない」夫は多いですが、「話し合いにならない」のと「話し合わない」のは同一ではありません。
自分勝手に「どうせムダだから」と「話し合わない」でいると、いざ調停や裁判になったときに「夫は離婚したいと言うくせに、一度もきちんと私と向き合って話し合う場も設けてくれませんでした」と夫側の不実の証拠とされても仕方ない側面も。
最終的には「話し合いにならなかった」としても、少なくとも「話し合いを持とうとした」という事実として認定される程度の努力は不可欠。さらに「やった」「やらない」の水掛論にならないようにボイスレコーダー等で記録しておく、第三者に立ち会ってもらう、といった傍証もきちんと用意するのも忘れないように。
【離婚したくない妻へとるべき行動④】義実家を巻き込む
離婚となれば、最終的には2人だけの問題では済まないもの。
「悲しませたくない」という心理が働くのも道理ですが、いずれはバレる事態なら、最初から双方の実家に「離婚したい」夫として、「どうして離婚したいか」といった原因や、そういった事態に至るまでの過程、さらに現在の自分の心理状態などをきちんきちんと順序立てて説明することも大切です。
さらに「離婚したくない」妻からするといつまでも自分の実家や夫の実家に「離婚」を隠し立てしていると「どうせ本気じゃないのよ」と思う夫の決意や心理状態を見くびる根拠の1つとなってしまいます。
一度は負わなくてはいけない離婚にまつわるいさかいによる心の傷から逃避しないことも大切です。
【離婚したくない妻へとるべき行動⑤】専門家に相談
別居の形でお互いに冷静になる形をとりつつ、話し合いの場を数回設けてはみたものの、やはり「離婚したい」夫側と「離婚したくない」妻側の溝が容易には埋まらない、という場合にはやはり離婚調停に進むしかありません。
その際に弁護士に依頼するかどうかは経済事情などにもよりますが、できれば「法律に詳しくないことで自分がこうむる不利益」を考えたときにはきちんと相談できる相手を得るという意味合いからも弁護士を依頼するほうが賢明です。
弁護士なんて誰に頼めばいいかわからない、という時は住まいの近くの法テラスなどを利用するという方法も。
いったんは「縁」があった相手、離婚の痛手は最小限に
離婚したい、と心の中では考えてはいても、いざ実行に移すとなるとその前後に積み重なるわずらわしさやトラブルを考えて躊躇する、と言う人も多いのでは。
自分に非がある場合はもちろん、相手に非があるとなった場合の離婚であっても一度は縁が合って、結婚した相手。必要以上に傷つけあうことなく別れることができるようにしたいものですね。