さて、あの豊田真由子の「このハゲ~」を超える怒声はないと思っていたが、そうではないようだ。帝京大学といえば日大と並ぶマンモス大学で、日大よりも勢いがあるといわれているようだ。この中野区にも平成帝京大学というのがあるが、グループの一つである。新潮によれば、資産は平成と合わせると1兆円に迫るというから、一大企業である。

 そのグループの“天皇的” 存在が理事長で帝京大の学長も務める沖永佳史(50)だそうだ。 だがこの御仁「社会人としての常識を、哀しいことに学長自身が備えているか疑わしい」(新潮)というのだ。

 グループ内で我が物顔に振る舞う沖永理事長だが、目の上のタンコブ的存在がいるという。それが4歳年上の兄の荘八だそうである。沖永理事長は何とかしてこの兄を排除したくてならないという。5月29日、帝京大学グループの「学校法人荘山学園」の役員を改選するための理事会が開かれていた。ここの理事長代行を兄の荘八が務めているという。

 不穏な空気が漂ったのは、理事会に諮る人事案が沖永と荘八とで違っていたことのようだ。 ただの評議員である沖永は外で待機していたそうだが、人事案を話し合っている理事会に“乱入”してきて、兄を面罵し始めたという。

沖永「お前に(理事長)代行はできない!!」

荘八「こういうんじゃ議論ができない」

沖永「ふふふ風説ふふふ風説の流布流しやがって」

荘八「知りません、そんなのは」

 風説の流布を流すというのは、教育者にあるまじき、間違った使い方だ。そして次第にトーンは上がっていく。

沖永「お! ま! え! が! やった!! お! ま! え! が! やった!! お前がやったんだよぅ!!」

 荘八が、これはハラスメントだというと、沖永は「じゃあ、訴えろ!」

荘八「訴えることできますよ。これは」

沖永「よ~し! よ~し!! じゃあ100%やってやるぞや」

 この音声はデイリー新潮で聞けるそうだ。帝京大グループの学生は3万人超といわれているようだが、この怒声を聞いたらどう思うだろうか? そう嘆く方もおられるとは思うが、彼らは帝京大グループの上の連中のことなどとっくに見切っているに違いない。

 上を見れば、俺たちの将来知れたもの。それこそがとんねるずの石橋貴明がときどき吠える「帝京魂」ではないのか。ねえ、石橋君。