「花のある暮らし」の良さとは・・・・・・
———そもそも花が持つ魅力とは何でしょうか?花が毎日の暮らしの中にあることの意味や、花のある生活の醍醐味のようなものがあればぜひ教えてください。
後藤 :人工物ばかりの部屋の中に、生きているものがあるだけで空間が変化しますよね。たとえ小さな花でも、あるのとないのとでは大きく差があります。花には不思議な存在感があるんです。「生きているものを飾る」という意味では、花は唯一無二のものかもしれません。また部屋に入ったときに、一瞬花が目に止まって「あ、かわいい」と感じることって結構大事だと思っています。
何だか、気持ちの種類が増えていく感じといえば伝わるでしょうか。そして、そういう日常の中のさりげない気持ちって、なくなったときにふと寂しいと感じる種類の豊かさである気がしています。ご飯を食べるときのテーブルや、トイレにも一輪あるとそれだけで気持ちが和らぐような気がします。
毎週違う花を楽しむ魅力って?
———花の命は一瞬。とはいうものの、毎週新しい花に変えることって少しぜいたくな印象があるかもしれません。新しいものを飾ることのよさを教えてください。
後藤 :私自身、鉢植えよりも切り花が好きです。スパンが短いのが良いですよね。正直、飽きちゃうところもあるかもしれません。毎日同じ花を見ていたいわけではなく、変化を楽しみたいのです。「いつも違った刺激が欲しい」「新しいものが好きだ」という方もいますよね。
家を飾るためのもので、毎週気がねなく新しいものに変えられるものって実はあまりないかもしれないですよね。それが、切り花を家に飾る醍醐味ともいえるかもしれませんね。
花の飾り方、生け方、楽しみ方の幅を広げよう
———花の飾り方、生け方についてアドバイスがあれば教えてください。
後藤 : フラワーベース(花瓶)を何種類かそろえておくと、それだけで雰囲気が変わりますよ。なければ、コップなどでもいいと思います。また道端に咲いている草花をちょっとカットして足してみるだけでも自分だけのアレンジになりますよ。
———できるだけ長く楽しむにあたっての提案があれば教えてください。
後藤 :Webサイト内で長持ちさせるための手入れのコツはいろいろとご案内しています。ただし、長持ちさせるためにマメにお世話される方ももちろんいらっしゃいますが、必ずしもしなきゃいけないわけではありません。私自身、毎日水を入れ替えたりするのは実は苦手です(笑)。一瞬一瞬の美しさこそが尊いし、枯れていく様子を見るのも好きだということもあるかもしれませんね。
前の週にお届けした花でまだ元気な花があれば、次の花と一緒に合わせても良いと思います。
枯れたお花はどうすればいい?
———朽ちていく花を見ることや花を捨てることに抵抗がある方もいるようですが、アドバイスはありますか?
後藤 :花束をそのまま逆さまにしてドライフラワーにして楽しんでいるお客様もいます。何週分か集ったところで花の組み合わせを換えてスワッグに仕立て直すのも良いですね。私は、終わりかけの古くなっていく、くすんでいく感じも絵になると思っています。花が少しずつ朽ちていく様子や変化も、味わい深くてきれいだなと眺めてしまいます。
私たちがお花を始末するときは必ず「ありがとう」と言うのがルールです。「そのときを飾ってくれてありがとう」という感謝の気持ちを言葉にするのって大事かもしれないですね。
最後に
花の定期便は、忙しい日々の暮らしに彩りを添えてくれるような癒やしのアイテムになったり、日々頑張っている自分への励ましやプレゼントになったりする一面もあるようです。掃除や片付けが行き届いていなくても、花がある周りだけはなんだか輝いて美しく見えるもの。きれいでエネルギーを感じられるものがあるだけで、「もうちょっと頑張ってみよう」と思えることもありますよね。
「お世話が苦手ならしなくてもいい」「朽ちていく様子も美しい」「飽きたらどんどん変えられるのが花のいいところ」という後藤さんのメッセージで、肩の荷がおりる気がする人もいるのではないでしょうか。ときにはその花束を、お世話になっている人にちょっとしたお礼や手土産として差し上げるのもいいかもしれません。いろいろな可能性や楽しみが広がる花の定期便サービス、気になった人はぜひ試してみてください。
店舗名:BIONIC PLANTS「Weekly Flower」
所在地:東京都目黒区八雲1−8−4
営業時間:不定休
アクセス:東急東横線「都立大学駅」より徒歩約5分
TEL:03-6421-1977
提供・UpU
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