◆「若いうちから婚活すれば結婚できる」は幻想

過去に交際経験がなかった美咲さんは、24歳から婚活を開始します。婚活パーティーに参加したり、マッチングアプリを使ってみたりしたものの、いきなり理不尽に怒って帰るなど癖が強い男性にばかり会って迷走します。

思い詰めて占い師に相談したり、悪い縁を遠ざけようと縁結び神社に行ったりもしますが、なかなか素敵な男性には会えませんでした。

美咲さん(仮名)
6年間の婚活の末「人生初の彼氏と結婚した」という美咲さん(仮名)
婚活開始から4年経った28歳のとき、マッチングアプリで初デートした男性に「結婚したいなら結婚相談所使えよ! 結婚したいのにマッチングアプリなんか使うな」と怒鳴られるという、またも不運な体験をします。

その男性の言い分は無茶苦茶だったのですが、「結婚したいなら相談所」の部分は間違っていないと思った美咲さん。ついに意を決して、高額な入会料も支払い結婚相談所に登録しました。

ですが美咲さんは5~6人の男性とお見合いしたのち、翌年には結婚相談所を休会しています。何があったのでしょうか。

◆会話を盛り上げようと、出身地の話題を振った結果

休会のきっかけは婚活開始から5年目となった昨年、E氏という男性とのお見合いでした。E氏は東京理科大卒で高学歴ですが、お見合いでは全く視線が合わなかったそうです。ですがこれまでお見合いする男性にも同じような人が多かったので、「これぐらいは緊張しているから仕方がない」と思うようにしたそうです。

席に着いてもE氏は会話をしようとしてきません。そこで、プロフィールに「徳島出身」とあったため、こんな話をしてみました。

徳島県の阿波踊り
「Eさんは徳島県出身なんですね」

「そうです」

「テレビで見たんですけど、最近『鳥貴族』が初めてできたらしいですね」

「そうみたいですね」

せっかく話題を探して振ってみたけれど何も食いついてこなくて、間がもたず辛かったという美咲さん。なんとか1時間つないで、結婚相談所のサービス画面で「お断りボタン」を押しました。