しかし開店セール目当ての消費者は次第に来店しなくなりますから、結局は既存のパイを奪い合うことになります。それでも売り上げが増えていくとしたら、大型店以外のローカルスーパーや、商店街の売り上げが「壊滅的」に奪われているということに他なりません。
消費者にとって価格競争やサービス合戦は歓迎ですが、自由競争の陰で泣いている中小店があることも忘れてはいけません。まさに選択肢が広がった消費者側の賢い選択こそが、商圏の活性化につながるものと信じています。
関西で「共存共栄」や「相乗効果」という理想が実現するのか、それとも「やられたらやり返す」「江戸の敵を大阪で」という熾烈な戦争が繰り広げられるのか?
進出ラッシュはまだ始まったばかり。虎視眈々と次の一手を狙う企業たちと、勝負の行方を見極める「目利き」の消費者たち。果たして、生き残りを果たすのはどの店か。25年、関西のスーパー戦争から目が離せません。