オーケー(神奈川):24年に初進出。EDLP(エブリデーロープライス)で知られるディスカウントスーパー。
肉のハナマサ(東京):24年に初進出。大阪の激安スーパー「玉出」と業務提携。
食生活♡♡ロピア(神奈川):20年に関西1号店オープン。テレビやSNSで注目される成長率ナンバーワンのスーパー。
その他、バロー(岐阜、10年に滋賀で関西1号店)やトライアル(福岡、06年に京都で関西1号店)も関西に進出済みです。
特に注目すべきは、関西進出が悲願とされてきたオーケーです。オーケーは3年前に兵庫・大阪を拠点として62店舗を展開する(24年4月時点)「関西スーパー」の買収を試みたものの、競争相手に敗北。しかし、関西進出の夢を諦めることなく、24年11月に東大阪市にて初出店を果たしました。
さらに、1~2年で2桁規模の店舗展開を計画しています。おそらく迎え撃つ側もいちばん脅威に感じているスーパーではないでしょうか。
オーケーを迎え撃つ関西実力派スーパー、万代、平和堂、オークワ
アメリカのウォルマートを手本にしたと言われるオーケーは、首都圏に156店舗を持ち展開し、業界シェア率2番手以下のメーカーに絞って「大量仕入れ」をして安く売ったり、もし他店のほうが安かったら値下げするという「地域最安値宣言」など、ディスカウント路線。
それでありながら総菜などの品質も高く、果物では「今は美味しくありません」と表示する「オネスト(正直)カード」などにより、顧客満足度ナンバーワンのスーパーです。
地場スーパーとしては、ライフ、万代、平和堂、オークワなどの実力派が迎え撃ちます。本音を言えば「ただでさえ競争が激しいのに、なんで今さら関西に進出してくるんだ……」と恨み節のひとつも言いたいところでしょう(私の想像です)。
自分たちが長年築き上げてきた市場(縄張り)を簡単に「よそ者」に奪われるわけにはいきません。主要取引先や金融機関の協力も得ながら、徹底的に対抗するでしょう。