一方で大塚氏は、元日に結婚を発表するタレントは減っていきそうだと予測する。
「元日が発表しやすいタイミングであることは変わらないのですが、もっと自身の都合に合わせたタイミングで結婚などを発表するタレントさんが増えていきそうです。たとえば、俳優さんであれば、自身の出演作が公開されるタイミングで結婚を発表したら、作品の宣伝のためにメディアに露出するたびに結婚が話題になってしまう。そういったことを避けるため、自身のメディア露出があまりない時期にプライベートの動きを発表するというケースも増えてくると思います。逆に、作品の宣伝に利用したいがために、プライベートの動きをそこにぶつけて発表するタレントさんもいるかもしれません。
特に最近は、SNSでサラッと報告することができるので、事務所を介して各メディアに情報を流す必要もなく、情報発信のコントロールがしやすい。つまり、元日を選ばなくても、自分の好きなときに好きな形で発表できるようになっているわけです。25年の元日に結婚を発表するタレントさんが少なかったのも、そういった背景があるのだと思います」(大塚氏)
時代とともに芸能マスコミのあり方も、タレントの情報発信のスタンスも変化する。熱愛スクープや結婚発表で元日のスポーツ紙が彩られる慣例は、もはや過去のものとなりつつあるのかもしれない。
(取材・文=サイゾーオンライン編集部)