糸島編の最後で、アユから「あなたはかわいい服が好きだったから」と言われた結が「そうだった! ギャルやる!」ってなったときにも感じた、行動と動機における因果の薄さが引っかかる部分です。
それと、この場面で結はメシも食わずに雑用をしているわけですが、ここでも「もっとも大切なもの」をおろそかにしている。どうあれ食事管理はちゃんとしようよ、という栄養士としての職業意識、「おいしいものを食べて悲しいことを忘れよう」という物語のメッセージ、その両方を結という人が蔑ろにしているわけです。
彼氏も、仕事も、マインドも、全部が疎か。いったいこの人の、何に共感して何を愛せばいいというのか。
顔か? やっぱ顔なのか?
(文=どらまっ子AKIちゃん)
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