だから「規格外野菜を安価で大量に仕入れる」という作戦は現実問題として成り立たないの。1箱に入る本数が減るわけだから、普通の野菜より高くなるんです。

 今日の放送で、星河の茨木支社には少なくとも100名を超える社員が在籍していることがわかりました。このドラマで初めて、結の職場である社食の規模感が把握できたわけですが、100名分以上の規格外野菜を仕入れるためには相当数の生産者に当たる必要が出てきますので、正規流通より絶対にコストは上がります。ここはあとあと誤魔化してきそうな部分なので、覚えておきましょう。

 野菜の話は以上です。

走れ!ショウヤ

 書くことがいっぱいあって疲れてきました。

 本社が新しい炊飯器を開発するとかで、翔也の支社にもモニタリング調査の依頼が来ています。上司が翔也を見つけると「君、スポーツマンやから、ようさんメシ食うやろ?」と話しかけます。

 この直前、翔也が隣の野球部社員の空席に置いてある「練習中」と書かれたアクスタを見て物思いにふけるというシーンがあります。まだ野球に未練がある。そういう描写です。

 その翔也に対しての「君、スポーツマンやから」は、専門学校時代に結がサッチン(山本舞香)に放った「なんで陸上やめたん?」に勝るとも劣らない無神経な質問です。にわかに緊張が走ります。翔也、ブチ切れるんちゃうか、と。

 断ち切れない野球への思い、慣れない事務仕事によるストレス、横柄で無神経な上司、俺は星河のエースだったんだ、この人だって、自分が肩を壊して野球をやめたことは知ってるはずだ、もう野球ができないんだ、何が「スポーツマン」だ、バカにしやがって……!

 ってなると思ったら、「自分はご飯を食べればいいんですか?」という天然ボケからのノリツッコミという、まさかのコメディパートなのでした。

 ここまで自分たちが描いてきた人物が、このようなデリケートな言葉を投げつけられたらどう感じるか、何をしゃべるか、というドラマを描くことよりも、クソ寒い天然ボケとノリツッコミが優先されている。