中銀カプセルタワービルの歴史や魅力を資料で確認できるライブラリー

強烈なカプセルLOVERふたりのお部屋の後にお邪魔させていただいたのは、こちらの建物を設計した黒川紀章さんのご子息・黒川未来夫さんがライブラリーとして使われているお部屋です。左右の壁一面に設置された本棚に飾られているのは、紀章さんの著書や70年代のレコード。

『プレファブ住宅』(彰国社)、『黒川紀章の作品』(美術出版社)など、現在では手に入りにくい希少な本もそろっています。しかし、どうしてカプセルの中にライブラリーを作ることにしたのでしょうか?早速伺ってみます。

――貴重な資料がそろっている素敵なライブラリーですが、どうしてこのスタイルでお部屋を使おうと思ったのですか?

黒川未来夫さん(以下、黒川) :実は、本棚を設置したのは元のオーナーなんです。せっかくキレイに整った内装だから、そこには手を付けずにもっともいい使い方ができたらな、と考えて思いついたのがライブラリーでした。黒川紀章の建築の中に、黒川紀章の本を楽しめるスペースがあるのはおもしろいんじゃないかなと思ったんです。

 

――どんな人が利用されているのですか?

黒川 :口コミやFacebook経由でいろんな人に訪れていただいています。黒川紀章や建築、この建物そのものに興味がある人はもちろん、小学生が学校の自由研究のために見学に来てくれたこともありましたね。

最近は、同じメタボリズム建築のカプセルK(長野)の保存活動に役立てるため、入場料として1,000円いただいていますが、お土産付きなのでみなさん喜んでいただいています。参加者同士が楽しく話せるサロンのような場になってほしいですね。

中銀カプセルタワービルは現在、老朽化によって「交換」となるか更地にするかを決めるタイミングに突入していますが、いずれにしろそのときがくるまでは、多くの人にこの場所での時間を楽しんでほしいと思っています。

写真提供:(株) MIRAI KUROKAWA DESIGN STUDIO 黒川未来夫

提供・UpU

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