世論調査をやれば、国民の8割は愛子天皇を容認するという。

 しかし、石破茂首相は、これについて動いていないように見える。まあ、それどころではないという台所事情も理解はできるが。

 しかし、文春はこう報じる。

「ある政権中枢は、小誌の取材にこう明かす。
『総理は、愛子天皇を容認する考えでした。そして自身の懐刀に、極秘で“ある指示”を出したのです』」

 元々、党内野党だった石破は女性天皇を容認する発言をしていたはずだ。

 それに、支持率は低空飛行のままだが、もし、愛子天皇実現となれば、日本中が祝福ムードになり、支持率も上がることは間違いないから、そう動いても不思議ではないと思う。

 その上、野田佳彦立憲民主党代表も愛子天皇支持派である。

 石破が動けば、愛子天皇実現も不可能ではなさそうだ。

 文春にはそれ以上の情報はないが、衆参同日選挙を隠さない石破は、その前に「愛子天皇実現」という錦の御旗を掲げて、同日選挙へなだれ込むという起死回生の策があるのかもしれない。

 期待したいが、今の石破では無理だろうな。

 その石破に“全部”聞いたのが文春である。

 文春によれば、石破の秘書官の吉村麻央からの信頼も厚い田中学前貝塚市議が12月19日に石破の事務所を訪ねて、「市長選に出るときは現職総理として来てください」というと、どこか自信なさげに、「いやぁ、現職じゃなくても行くよ」といったという。

 田中が「現職じゃなきゃ値打ちあらへんねん!」と返すと、石破は、「だって、参院選このままだったら負けるよ。負けたらやめさせられるよ」と思わず本音を漏らしたというのである。

 これほど弱気な現職首相というのは珍しい。少数与党の政権運営が大変かが窺えるではないか。

 国民民主党の103万円の壁を飲んだはいいが、身内の宮沢洋一税制調査会長が、釈善としないと反旗を翻し、三党税制調査会議で所得税の非課税枠を103万円から123万円に引き下げる案を提示したのである。