昨日はハイパーシューズクリエイター・ナベべ(Starring Naoto Ogata)の爆誕によって日本の朝を騒然とさせたNHK朝の連続テレビ小説『おむすび』でしたが、ちょっと気になることがあったんですね。

 昨日の放送が終わったのと同時刻、Yahoo!ニュースに例の統括プロデューサーの取材記事が出ていて、その中でナベべのキャラ変について釈明しているんです。いわく、妻が生きていたころのナベさんは堅物ではなく、このナベべが「本来の渡辺」であると。それは「ドラマの中では描いていませんでしたけれど、『さくら商店街』で暮らしたみんなは知っている」のだそうです。

 いや、それが通るなら何でもアリだろ。

「実は、結(橋本環奈)という人は、ドラマの中では描いていませんでしたけれど、幼少期に遠い銀河からやってきた異星人によってキャトルミューティレーションを施されており、その結果、内臓がないぞう。それを糸島で暮らしたみんなは知っているのです」と言われても納得しろというのか。

 と言いたくなるところなんですが、問題はこの記事が出たタイミングなんですよね。

 以前、福岡県西方沖地震について描かなかったことが話題になったとき、同じ統括の人が取材を受けて「あえて描かなかった」と釈明したことがありました。あのときは放送から数日後、おそらくは反響を受けての取材だったんだと思うんです。

 今回は放送終了と同時に記事が出ている。放送前から、ナベべの唐突なキャラ変が悪い意味で話題になることが想定されていたということです。やっぱ、おかしいと思ってたんだよな、作ってる側も。こんなの文句言われるに決まってるから、先に言い訳を作っておいたわけだ。

 なんかね、感動しちゃったんですよね。どうあれ、統括さんは『おむすび』を守らなきゃいけないという立場なんだよな。どうしようもなくひどいものだと自覚しているけれど、その責任において作品を死守するのだという、そういう強い意志を感じたんです。大人の仕事ってこういうことだと思うんだ。