「再生数伸ばしてねーとは言いづらいから、察して」
この戦略の肝は「いかに再生数を増やして配信サービスのランキング上位に入るか」という点だが、ライブ配信の中で滝沢氏が言及した方法が物議を醸している。
滝沢氏は「たとえば、家族全員の携帯。寝てる間にエンドレスリピートで聴けるものがあるんですね。一回聴いたら1ポイントだから。寝てる間も夢の中で聴いてるから、それはズルくありません」などと発言。あくまで「そういうやり方があるのは面白いよね」というスタンスでの言葉だったものの、ファンからすれば、滝沢氏から暗に「家族の携帯も使って寝てる間にもエンドレスリピートで再生数を稼いでくれたら、TOBEおよび所属アーティストのためになる」と伝えられたとも受け止められるだろう。
その一方で「再生数を伸ばしてねーとは言いづらいから、そこは察してください」といった言葉もあったのだが、これも「再生数を伸ばしてほしい」という本音がむしろ浮き彫りになったとも見ることができる。
この一連の発言がSNSなどで拡散されると、ネット上で「家族を推し活に巻き込むのを推奨してるってこと?」「ファンが自発的にやるならまだしも、事務所の社長がこんな方法を口にしちゃダメ」「これでランキング上位に入ってアーティストはうれしいの?」などと疑問の声が続出。また、そもそも基本的に同一のIPアドレスでの再生は一定時間内で1回しかカウントされない仕様が多いため、エンドレス再生しても意味がないという指摘もある。
ファンからは「タッキーはエンドレス再生するようにお願いしたわけじゃない」「タッキーはそんなこと言ってない」といった擁護の意見もあるが、滝沢氏の真意は別にしても、ライブ配信中に「家族全員の携帯」「エンドレスリピートで聴けるものがある」「皆さんの努力が世界に届く」といった発言があったのは事実で、批判が拡大しているようだ。