電柱やマンホールの写真を撮るゲームに参加し、ポイントが貯められる「インフラゲーム」が注目されていて、『日経トレンディ2024年12月号』(日経BP)の特集「2025年ヒット予測」の24位にランクインしています。なぜ注目されているのでしょうか。どうすればポイントが貯められるのでしょうか。
インフラゲームとはどんなもの?注目される理由
インフラゲームは、電柱やマンホールなど(インフラ)の写真を撮影・投稿しゲームに参加するもので、アプリをスマホにダウンロードすれば無料で参加でき、順位や投稿数でポイントがもらえ、もらったポイントは電子マネーなどに交換できます。
代表的なアプリには、電柱やマンホールの写真を撮って競う「ピクトレ」や電柱を対象にした「TEKKON」などがあります。インフラゲームは、GPSを使った位置ゲームの一種で、このジャンルでは、ポケモンGOやドラクエウォークなどが人気です。
インフラゲームが注目される理由は、ミッションをクリアするとポイントがもらえ、電子マネーなどに交換できること、あちこち移動するので運動になることもありますが、写真を撮ることで、古くなったインフラの確認に役立つという、社会貢献になるということもあります。
電柱やマンホールの中には、老朽化して修復が必要なものもありますが、その数は多く、行政や電力会社だけでは、チェックが行き届きません。一説によると、電柱は3,600万本、マンホールは全国で約1,600万基設置されており、30年以上経過したものは約350万基あると推測されるそうです。
ゲームを通してこれらのインフラの写真を集めることで、修復や更新が必要な電柱やマンホールが把握できるというわけです。TEKKONを使った東北6県+新潟での実験では、検視員が20日間かけて点検を行う電柱2,000本を、市民から1日かからずデータ収集できたそうです。
東電の子会社などが運営、電柱1本あたり5円?──ピクトレ
「PicTrée(ピクトレ)~ぼくとわたしの電柱合戦~」(ピクトレ)は、電柱、換気口、電力関連の地上設備やマンホールなどを撮影し、電線をつなぐ長さなどを競い合うゲームアプリです。開発・運営しているのは、東京電力の子会社である東京電力パワーグリッドなどです。
プレーヤーはゲーム内での活躍に応じて、報酬コインがもらえ、そのコインはAmazonギフト券やDEAPcoin(DEP、暗号資産の一種)に交換できます。
たとえば初回撮影でもらえるのは60コインだそうで、6,000コイン集めると500円分のAmazonギフト券に交換できます(別途手数料が必要)。
2024年9月からは東京都の千代田区、港区、中央区を舞台とした新シーズンも始まっており、電柱1本あたりの報酬は5円相当とWebメディアで報じられています。11月末までの予定でしたが、2025年1月末まで延長することが決まっています。
【詳しくはこちら】
>> ピクトレ