職場はエンジニアが多く約7割が男性ですが、美咲さんの部署は女性率が高く未婚率も高かったとか。美咲さんによると男性社員はチェックのシャツやジャストサイズのパーカーを着たオタク系タイプと、毛先がツンツンしていてドクロや十字架モチーフを好み、腰にウォレットチェーンを付けているタイプに二分されるそうです。
「外見はそこまで重要ではないんです。ただ、内面的なところで、合う人がいません。
職場にはオタク男性が多いのですが、例えば私が『刀剣乱舞が好き』と言ったら、『知らない』『何が面白いか分からない』と言われて、そこで会話が終了してしまいます。自分が好きなもの以外、会話を受け付けない人が多いのです。
また50代で独身の男性がいるのですが、『俺は20代女性との結婚をあきらめていない』と職場で公言したり、30歳の女性社員に対して『若さしか取り柄がないんだから早く結婚した方がいいよ』と言ったりしているんです。こんな状況なので、職場恋愛はないなと思いました」
◆婚活で、カップリング成立した男性からブチ切れられた
そうして彼氏がいたことがないまま24歳になります。そのころ、友達の中にも結婚する人やマッチングアプリに登録する人がちらほら現れはじめます。美咲さんは漠然と、30歳までには結婚したいと思っていました。このままでは結婚どころか彼氏がいないまま30歳になるかもしれないと思って、婚活を開始します。
美咲さんの初めての婚活は、数分ごとにいろんな男性と会話をするスタイルの婚活パーティーでした。マッチングを希望する男性の番号を書く時間になった時、目の前に座っている年上の男性が「僕はあなたの番号を書きます」と言ってきました。数分しか話せず誰が誰だかよくわからないまま終わり、その彼にも特別に良い印象をもっていたわけではないものの、せっかく参加したし元をとりたい気持ちもあった美咲さん。相手の番号を書き、マッチングが成立しました。