マッチングした相手に「この後予定ありますか?」と尋ねると、スーツを買う予定があるといいます。お仕事用ですかと尋ねたら「仕事以外に何があるんだ!」と激怒して、なんとそのまま帰ってしまったそうです。

「私ももっと適切な言葉をかければよかったと思うけど、怒るほどの内容だったのかなと思います」

◆マッチングアプリで、かっこいい男性とデートできたけれど

この経験からマッチングアプリの方が効率的だと思い、withというアプリに登録します。初めてデートした相手は、写真がカッコよかった大学生でした。

相手の名前をフルネームで検索して、Facebookアカウントを見つけます。そこに「就職したくない人集まれ! 会社に搾取される人生はやめよう!」という投稿があり、関わるのをやめたそうです。

「大学生はダメだなと思って、社会人にしようと決めました。あとは顔で選んで失敗したので、カッコよくなくてモテなそうだけれど、私にグイグイ来る人の方が大事にしてくれるかもと思って、次は28歳で太っていた社会人の男性を選びました」

筆者は聞いていて、極端な戦略だなとは思いました。美咲さんはこの後も、Aなタイプ人と会ってうまくいかない場合、次はnot Aな人を探す、という極端な選択をすることが続きます。美咲さんにかぎらず恋愛経験が乏しく余裕がないと、こんなことをやってしまう方は多いのです。

◆変わった男性たちとの出会いばかりが続く

2人目にマッチングしたぽっちゃり体型の男性は、チャットで「鶏の美味しいお店があるから行きましょう」と誘ってくれました。リアルで会うと少し歩いただけで息切れしており、食事中もずっとゼエゼエしていたため、会話に集中できなかったそうです。それに美味しいお店と言って誘ってきたわりに、出てくる料理では自分が真っ先に美味しい部分を食べていて呆れてしまいました。

レストランで食事をする男女
もう会うのはやめようと思った美咲さんですが、食事デートの別れ際に相手から「次はいつ会えますか?」と迫られます。「仕事が忙しいから」と約束せずに解散しようとしたところ「仕事はいつ落ち着きますか? 今月が無理なら来月は? 再来月は?」とさらに迫られ、怖くなったそうです。