誰もが予想しなかったことが起こった今年。心身、健康であることの大切さを感じる方も多かったことでしょう。 今回は、今よりもっと心身ともに健やかであるためにはじめたい3つの習慣を薬膳のプロである筆者がご提案します。ぜひ、来年の目標に加えてみてください。

来年から始めたい!ココロとカラダを労わるための新習慣3つ!

1. お味噌汁の具材を変えてみる

日本人の伝統食であるお味噌汁。毎日食べているという方もきっと多いはず。しかし、具材をなんとなくでチョイスして作っていませんか?もし、そうならばとてももったいない!実はお味噌汁でも薬膳をすることができます。

薬膳は生薬や手に入りにくい食材をイメージされる方も多いと思いますが、そんなことはありません。薬膳=今の自分の体調と食材の効能のマッチングです。寒いから身体を温める生姜を食べる、暑い夏は身体の熱をとるトマトやきゅうりを食べるなどを何気なくしていると思いますが、それが薬膳の考えです。

普通のお食事と違うところは「ゴール設定」があること。ですから、お味噌汁も直したい不調をケアするために必要な食材をチョイスすれば立派な薬膳ごはんになります。

例えば疲労回復には、山芋・鶏肉・舞茸がおすすめですから、お味噌汁に加えてみましょう。
冷えには、生姜・玉ねぎ・鮭が◎。彩りに人参も加えてみたらこれでもうお味噌汁が完成します!

ぜひ、お味噌汁に入れる具材を変えることを意識してみてください。

2.柑橘食材をプラスして内側からストレスケア

cinq読者の働く女性は家事に、仕事に、プライベートにと毎日やることが沢山で疲れやストレスが溜まりやすいですよね。そんなストレスフルな毎日だからこそ、香りのいい食材を味方につけましょう!

薬膳のベースの考えになっている中医学(中国伝統医学)においては身体の生命エネルギーである気(き)という物質の巡りが悪くなってくるとイライラすると考えます。巡りが悪くなることで滞りが生じ、そこに熱がうまれるためイライラするというメカニズムです。と、いうことでこの気の巡りを良くすることがストレスを溜めないために必要なこと。

対処法は様々ありますが、薬膳では柚子、グレープフルーツ、オレンジなどの柑橘系の「香りのいいもの」が気の巡りをスムーズにしてくれると考えられています。その他には玉ねぎ、ピーマン、鮭、ジャスミン茶もいいですね。

忙しい毎日では、なかなかストレスを感じないということは難しい。だからこそ、自分で対処できるものをもっとおくと◎。ぜひ、口にするものを意識して内側からストレスケアをしていきましょう。