たぶん、肩の不調を示唆しているところからして翔也はプロをあきらめる展開になるんでしょうけれど、そのとき私たちが感じるのは「不幸にも肩のケガで……」ではなく「そりゃ夜中にタコ焼き食ったり、むちゃくちゃだったもんな」のほうになるよね、こんなことしてたら。
社食に入って1週間後、結さんは女性社員がからあげを残しているのを見つけ、声をかけます。すると女性社員は「ここの社食は量が多すぎる」「味が濃すぎる」と、好都合な意見を述べてくれます。
量が多いなら「少な目で」と言えよ。細かいカスタマイズできるのが星河の社食のいいところでしょう。残すなよ。SDGs!
しかし、ようやくヒントを得た結さん。立川さんにメニューの一新を迫ります。
「メニューをイチから見直してみませんか?」
これを侮辱と受け取った立川さんは「もう辞める」と言い出して、またまた困ってしまう結さん。女性の意見を元に、低カロリーなレディースメニューの追加とかを提案すればよかったね。あと、立川さん、生姜焼きの火が通ったところにオタマいっぱいの冷めたラードをぶっかけていたけれども、あんな調理法ある? いくらなんでもヤバすぎない?
家に帰ったらママ(麻生久美子)が「どんどん言え」みたいなことを言っていましたけど、このシーンは納得でしたね。結さんが困れば困るほど、ブログが盛り上がるからな!
■とにかく極端な性格の人が
月曜日に極端な性格の人が現れ、結さんを困らせる。金曜日に結さんがそれを言いくるめて、いい感じに収める。『おむすび』がそういうドラマであることは諒解して見ているわけですが、それにしても性格の悪さが極端なんですよね。
結のハギャレン入りを認めなかったタマッチ、墓参りを拒否したナベさん、「ナメとんか」と言い放ったサッチン、みんな必要以上にエキセントリックで、結を敵対視しすぎている。人間と人間、大人と大人、それぞれの正義や哲学の衝突ではなく、単にケンカを売ってきているようにしか見えない。「こんなやつと和解したくない」と思っちゃうのよ。