仲間を見つける 

これらの方法を試してもまだ苦しい場合は、仲間を見つけるという手段が効果的だ。

「自分の仕事の要領が悪いから嫌な態度をとられる」などと自分を責めるのは、見当違いかも知れない。嫌な人間というのは、他の人にも不快感をあたえている場合が多い。

自分ひとりで抱え込まず、同じ感情を抱いている仲間を見つけることで、「苦しんでいるのはひとりじゃない」と心強く感じたり、理不尽な理由で自分を責めたりしないですむ。また、団結して直接相手と話し合ったり、上司や人事部に相談したりするのも一案だ。

権力を行使する 

職場の和を乱すトラブルメーカーに対して権力を持っている、あるいは権力のある上司や人事部などに相談できるのであれば、最終手段のひとつとして、その力を利用する。

相手に悪気がある・ないに関わらず、「職場のだれかを不快にさせており、そうした言動に周囲が注意を払っている」と認識させるだけで、改善が見られるケースもある。

Teslaのイーロン・マスクCEOやRobert W. Baird.のポール・パーセル会長など、「職場の和を乱すトラブルメーカーの解雇」を企業理念として掲げているトップもいる。

この場合、本人に突きつける、または上司や人事部に提出する証拠集めが重要だ。長々と苦境を訴えかけるよりも、証拠とともに論理的に状況を説明する方がはるかに効果的だ。
ある職場では、人種差別的で感情の起伏が激しいひとりの従業員の言動を団結して監視・記録 し、上司に直談判したという。

魔法の言葉「一生続くわけではない」 

職場でいくら辛い思いをしていても、結局のところ、その状況が一生続くわけではない。
たとえ組織内で解決されることがなくても、「退職して、その状況から解放される」という究極の選択肢が残されている。自ら「どれだけ辛くてもこの職場に残る」という決断を下さない限り、だれも強制的に縛り付けることはできないのだ。

「もう辞めてしまいたい」と感じた時、「後で振り返ってみると、大したことではなかったと感じるのだろう」と自分に言い聞かせるよう、サットン教授はアドバイスしている。

文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)/ZUU online

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