というわけで、やはり不明のままです。
M-1グランプリの審査において、笑いのカリスマ・松本人志の存在がひじょうに重要度が高いことは、これまでM-1グランプリを見続けてきた人間であれば、誰もが感じていることでしょう。現に第一回大会からの熱心なM-1視聴者である、筆者も痛感しております。(敗者復活戦をパナソニックセンターや大井競馬場で見ることが当然だったタイプのオタク)
とはいえ、20回目という大きな節目を迎える、今年のM-1グランプリ。本当に松本人志がいないことが大きく影響するのでしょうか?イチM-1ファンである私なりに考察をしてみました。
◆2015年松本不在で優勝したトレンディエンジェルの存在
松本人志がいないM-1グランプリは、過去に一度だけ開催されました。2015年、トレンディエンジェルが優勝した時です。敗者復活戦を勝ち上がって、その勢いのままに優勝した彼らですが、残念ながら一部のM-1ファンからはあまり好意的に受け入れられませんでした。これはおそらく「松本人志が審査をしたわけでないチャンピオン」であることに原因の一端があるのではないかと思います。
しかし、一方で2015年は審査員の数が過去の大会よりも多かったことも、考慮すべきでしょう。近年では事前番組や関連ニュースの中で、しばしば「過去最高得点」の話題が挙がりますが、そもそも点数配分が違うトレンディエンジェルの存在は、そういった場では語られづらいのです。
確かに2015年当時、松本不在の中での優勝を疑問視する空気は多少あったと思います。しかし、後年になってみると、彼らがチャンピオンとして歓迎されていないように感じるのは、単純に統計データ上にあがりづらいからではないかとも感じます。2015年も例年通りの審査員数であれば、トレンディエンジェルにはまた違う評価があったかもしれません。