近年まれなトラブルメーカー・斎藤元彦は、当分、話題を提供してくれるようだ。メディアにとってはありがたい人間ではある。

 お次はメディアへの出演も多いというマレーシア出身の山分ネルソン祥興産婦人科医(51)が、20代の娘と長年性行為をしていて、性病を移したと「傷害罪」で刑事告発されたという文春の記事。

 娘の母親がいうには、娘は小学生の時に小児脳腫瘍を発症し、人の善意や悪意を見分ける力が十分に育っていない「高次脳機能障害」という診断を受けていて、そこにネルソンがつけ込んだというのだ。

 2人の関係がわかったのは娘が母親に、陰部の痒みを訴えたことからだったという。
娘も文春に対して、父親代わりに頼れる存在だったので、拒否したら会ってもらえなくなると思い、ネルソンに従ったと話している。

 ネルソンは、お互い納得の上だった、関係があったときは性病はなかったと主張している。

 起訴か不起訴かは微妙のようだが、少なくとも、相手の好意を利用して関係を結んだのであれば、人間としてのモラルが問われることは間違いないだろう。

 韓国が大変なことになっている。

 尹錫悦大統領が10月3日に「非常戒厳」を宣布したのだ。韓国記者がこう解説する。

「戒厳令は国家非常事態に宣布することができ、発動後は言論や集会の自由などが厳しく制限されます。本来は、戦時など国家の存続に関わる非常事態に、一時的に大統領が強権を振るって対処できるようにするためのものです」
韓国はそんなに緊迫した事態になっていたのか? 韓国の憲法では、国会で決議すれば戒厳令を解除できると定められてはいるが、そんなことよりも、戒厳令と聞いて市民がすぐに反応し、国会を取り巻いた。

 警察と戒厳軍が国会に展開したにもかかわらず、体を張ってそれを阻止しようとする市民たちとの間で小競り合いが起きて、流血の事態まで予測されたのだ。

 だが、国会議員たちの行動も早かった。190名の賛成によって戒厳令の解除要求決議案が可決され、わずか約6時間後に解除された。尹大統領がみっともなく解除命令を出して、警察や軍が撤退した。