だが、その演説中に、斎藤のパワハラ疑惑などを告発して、斎藤から辞職に追い込まれ自死した元西播磨県民局長のことを、実名を挙げ彼の不確かな醜聞を口にしたのである。
こんなことが許されるはずはないが、立花は「何が悪い」と開き直る。

 文春記者が立花と会ったのは、大阪市内の小さなカラオケボックスだったという。

 くだらない立花の発言をいちいち取り上げることはしない。この発言だけで十分、この男の品性がわかる。

「あの県民局長が死ぬのは当然だ、くらいに思っています。さらに言えば、その給料で、メシを食ってる遺族も同罪。公務員を仕事として選んだ以上、給料貰って安定しているんだから、ガタガタ言うなよと。オールドメディアは死者に対する配慮が強すぎる。これでもぬるいほうですよ」

 こんな男がのさばり続けているというのは、私にはさっぱりわからない。面白ければいい。それが公選法に引っかかろうと知ったこっちゃない。そんな人間を支持するバカがいることがこの国の不幸であることだけは間違いない。

 さて、そんな立花や、知事選挙のSNS戦略の手口をバラしてしまったPR会社「merchu」の折田楓社長といい、斎藤元彦の周囲にはロクなものがいないようである。

 折田の会社に70万円払っていたことは認めたが、公職選挙法には抵触しないといっている。だが、記者団に囲まれた最初から、斎藤の額には汗が光り、口調にはいつもの切れがなかった。

 かなりヤバいと感じているのだろうと推測している。

 また、この件で刑事告発された。

「斎藤氏がPR会社に選挙運動の対価として報酬を支払った疑いがあるとして刑事告発したのは、元東京地検検事の郷原信郎弁護士と神戸学院大の上脇博之教授。告発状によると、斎藤氏は知事選でPR会社の社長に『戦略的広報業務』を委託。社長はSNSによる広報全般を企画・立案する『選挙運動者』だったとし、その報酬として斎藤氏の陣営が71万5千円の対価を支払ったと主張している。
斎藤氏は2日、『(SNSは)ボランティアの中で、私も含めて運用していた』と述べ、改めてPR会社による主体的なSNS運用を否定した」(朝日新聞Digital12月2日 15時05分)