よく悪戯に犯人説を述べられたりするが、それが事実ならその時点で、その未解決事件は解決していることになる。
ただ結論から言えば、4年前に私が出版した未解決事件の本が突然、社会からフォーカスされたのは出版から3年たった昨年である。なぜだかわかるか。私が先手を取っているからだ。週刊誌が大々的にキャンペーンを張った未解決事件を、この本ではすでに取り上げていたからだ。つまり、先を読む力を持っているからだ。
さて、さらに自慢話を始めてしまいそうなので、今回はこれくらいにして『インフォーマ』である。
ABEMAを前に『インフォーマ』を毎週ワクワクして観ていただいている人たちに伝えておきたいことがある。
実はだ。ドラマをこれからますます楽しむために小説『インフォーマ2 ヒットアンドアウェイ』(サイゾー文芸部)を読んでもらってもよい頃合いまで来ていたりするのだ。
ドラマを見ながら、小説は小説で楽しめる手法を私が使っている。特に高野龍之介と河村愛之介のエピソードは、小説『インフォーマ2』にしか収録していない。それを読みながら、『インフォーマ -闇を生きる獣たち−』を観れば、「プロ野球を10倍楽しく見る方法」同様に、いろいろな仕掛けが施されていることに気がついてもらえ、よりドラマを観るのが楽しくなってもらえるはずだ。
こっちの世界ではこうで、こっちではこうなるのだ!……ああ!喋ってしまいたい!!…失礼。
マンガ『インフォーマ』(小学館・マンガワン)でも愛之介編が始まっている。
ドラマ、小説、マンガとさまざまな『インフォーマ』を楽しんでもらいたいと思う。
『インフォーマ』を語るときに、私がこだわったのは、木原慶次郎が触れるものすべてが『インフォーマ』に染まるということだった。
もう気づいてくれているだろうか。『インフォーマ』を観てくれている視聴者の全ての人々も、木原にとっては『インフォーマ』の一員なのである。木原流に言えば、ネタ元なのである。そこに三島が交わることで、とてつもない科学反応が起き、すべてを巻き込んでくれているのだ。