各自動車保険に共通するロードサービス
自動車保険によってロードサービスにどのような違いがあるかを確認するために、保険料の安いダイレクト型自動車保険のうち、アクサダイレクト、イーデザイン損保、ソニー損保、そんぽ24、チューリッヒの5社の自動車保険をサンプルとして選んだ。
選択基準は、JAFの主な出動理由上位に挙げられているバッテリー上がり・タイヤ交換・キー閉じ込み・燃料切れと、走行不能の場合に欠かせない故障車けん引という基本とも言えるロードサービスの5つが、保険期間中に1度は無料(ガス欠の燃料代が実費の場合もあり)で受けられる自動車保険である点だ。
現在では、車が走行不能になった際に、搭乗者の帰宅交通費サービス・トラブル発生後のレンタカー24時間分の料金無料・同乗していたペットの現地でのペットホテル宿泊費1泊分または自宅でのペットシッター追加料金/自宅付近のペットホテル延泊料金を一般的に1万円までサービス・修理済車両の自宅への無料運搬サービスまたは車両引き取りに向かうサービス利用者の片道交通費サービスといったものもロードサービスとして組み込まれていることが多い。
自宅玄関カギ開けサービスが独創的 アクサダイレクトの自動車保険
アクサダイレクトに特有なのは、2年目以降の契約者が対象になっている保険期間中1回限定の玄関カギ開けサービスだ。車両へのキー閉じ込みとは別に、自宅玄関のカギを紛失した場合に、カギの専門業者を自宅に手配してくれるこのサービスは、自宅のカギを何度も失くしたことのある人にとっては気の利いたサービスと言えるだろう。
基本のロードサービス5つ(バッテリー上がり・タイヤ交換・キー閉じ込み・燃料切れ・故障車けん引)や、エンジンオイル/冷却水補充作業・落輪引き上げ・修理後車両搬送費用サービス・一人分の修理後引き取り費用サービスといった標準的なロードサービスに加えて、アクサダイレクトでは無料で雪道スタック引出し作業も行ってくれる。なお、修理済車両の引き取りのための一人分の交通費には上限5万円という高い金額が設定されているのが頼もしい。
バッテリー上がりの際には、保険期間中1回限定だが、必要に応じてジャンピングに限らずバッテリー交換作業でも無料で対処してくれるのはありがたい。
故障車のけん引は保険会社指定の最寄修理工場であれば距離無制限で無料だが、サービス利用者指定の修理工場だと35キロメートルまでしか無料にならないので気を付けたい。また、燃料切れでは、1年目は保険期間中1回に限り燃料代のみ実費負担になるが、2年目以降は保険期間中1回に限り10リットルを無料で届けてくれる。