オーストラリアでは、例え親の同意があっても、SNSへのアクセスを禁止するという厳しい法案が、上下院で可決する見通しのようだ。違反すれば罰金を科すという。

 なぜ、そのような措置を?

 それは、今年だけでも多くの殺人事件が起こり、これらの殺害現場を捉えた動画がSNSで拡散した後に、類似の事件が連鎖的に起きていることがあるそうだ。

 禁止法が生まれるきっかけになったのは、昨年4月に起きた少女の自殺事件だったという。

 いじめを受けていた15歳の少女は、SNSの「1日に200キロカロリーで健康に暮らせる」というニセ情報を鵜呑みにし、症状が悪化して自殺してしまったというのである。

 中には、痩せていないとキレイじゃないという特定の価値観を植え付けられた女の子が、大麻やコカインなどに手を出し、行方不明になったケースもあるそうだ。

 ある州では、青少年の犯罪率が過去10年で最高水準に達したという。

 人間の前頭葉は20歳くらいまでが成長途上であるため、10代の子供たちは冷静な判断や我慢ができずに、カーッとして衝動的になりやすいそうだ。

 私は、一定の基準を設けることはいいことだと思う。翻って、この国では「マッチングアプリ」は日常化し、「闇バイト」がSNS上で横行している。

 この国こそ、何らかの手を打たないと、世界一の「SNS犯罪大国」になってしまう。もう手遅れかもしれないが。

 お次は現代。

 ロシアには親プーチン大統領の「オリガルヒ」という大富豪がいる。石油や天然ガス、金融、メディアまでを握り、資産は82兆円にも上るといわれる。

 その中の一人で、世界の富豪ランキング9位の「アルミ王」といわれるオレグ・デリバスカ(56)という富豪が、10年前から静岡県伊東市の富戸という田舎町に豪邸をもっているそうだ。東京の青山にももう一軒所有しているという。ともに設計は隈研吾のようだ。

 彼の家政婦をやっている人間がアルミ王の日常を語っている。