さて、気を取り直して、今週は順位は付けなかったが、面白く読める記事が多い。
最初は、サンデー毎日の連載「社会学的 皇室 ウォッチング!」の森暢平成城大学教授がメディアに噛みついている記事から。
国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)が、女性を皇位から排した皇室典範の改正を求めた。
だが、この国のメディアは、この勧告をリベラルな立場から取り上げずに、保守派の評論ばかり載せていると批判する。
典型的なのは読売新聞(11月5日付)である。社説で、
「皇位継承のあり方は、国家の基本にかかわる事柄である。見直しを国連の名の下に、付属機関で活動している個人が要求してくるとは、筋違いも甚だしい」
産経新聞(11月1日付)も社説で「皇位継承への干渉 政府は国連の暴挙を許すな」と批判する。
森教授は、それこそ筋違いだと反論する。
CEDAW委員は、徳望が高く、かつ、条約の対象とされる分野において十分な能力を有する23人の専門家である。
国際人権法が専門の秋月弘子亜細亜大教授も委員であり、読売のいうような個人ではないし、委員の全会一致で決定されるという。
さらに「『日本書紀』『古事記』編纂時の政治的意図を考慮すれば、古代の皇位が決して『男系』の論理だけで繋がれていなかったことは研究者の間では常識である。(中略)『読売』『産経』の社説は、歴史の構築性を理解せず、浅薄な理解しかできない者の独善的な断定である」と難じる。
たしかに、森教授のいうように、「そもそも『歴史』『伝統』をもって、男女不平等を正当化することはできない」。この国の政治家もメディアも、「男女平等」「多様性」などと口ではいうが、腹の底は「女性差別」を根強く持っているに違いない。
国連は、神宮外苑の再開発に対しても「中止すべきではないか」と勧告しているが、東京都は聞く耳を持たない。
国連の地盤沈下で、聞く必要はないと考えているのだろうか。
お次は、羽生結弦と電撃離婚した元妻の末延麻裕子(37)が近況を話したと、新潮が報じている。