日本でも焼き肉や丼物の付け合わせとして人気だが、はっきり言って韓国ではレベルが違う。韓国観光公社によると、飲食店ではメニューになくても当たり前のように出てくるし、無料でお代わり可能なところが多いという。ポピュラーな白菜のほかにネギやからし菜を漬けたものなど180種類はあるといい、家庭でもキムチ専用冷蔵庫は普及率80%という。

朝鮮半島では毎年、晩秋になる家族が集まって一年分のキムチを漬ける「キムジャン」という習慣があり、「よいキムチを作れる女性はよい妻となれる」という言葉があるほど、家庭の味を象徴するものでもある。

同公社のウェブサイトには「素晴らしいご馳走を前にしても、まずキムチを食べようとする韓国人。どんなに時代が変わって食の好みが変化したとしても、韓国人の食卓にはキムチが絶対に欠かせません」と記されている。ところが今年7月、韓国の公共放送局KBSがこうした伝統と文化が崩れつつあることを示す衝撃的なデータを伝えた。