キムチと言えば、韓国人にとってなくてはならない国民食のイメージが強いかもしれないが、ここ最近、異変が起きている。「口に合うキムチがない」「一日一食食べるかどうか」……。こんな調子で若者を中心にキムチ離れが進行し、摂取量が激減しているのだ。背景には食生活の欧風化や中国産増加による味の劣化などが指摘されているようだが、かの国の若者は、もうキムチを食べなくなってしまうのだろうか。

キムチ専用冷蔵庫は普及率80%

キムチは朝鮮半島で生まれた乳酸菌発酵食品。7世紀に寒い冬の保存食として野菜の塩漬けが始まり、その後、ニンニクやサンショウなどの香辛料を加えるようになり、日本から唐辛子が伝わった16世紀ごろに現在のキムチの原型ができたとされる。